ポプラ(Poplar)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Populus canadensis(別名:Populus euramericanaPopulus marilandica、他)

科名
ヤナギ科(Salicaceae)


注意: 「Dwarf Pine Needle(矮性マツ針)」「Fir(モミ)」「Pine(マツ)」については、それぞれ別途記載を参照してください。

+その他の一般的な呼称(Common Names)


概要(Overview)

ポプラは北半球の温帯地域に自生する落葉高木の総称です。樹高は最大で約30メートルに達することがあります (18)。


主要なポイント(KEY HIGHLIGHTS)

  • 咳、痔、創傷治癒などの目的で使用されることがありますが、これらの有効性を裏付ける十分な証拠はありません。
  • 外用(皮膚への塗布)であれば安全性が高いと考えられていますが、アレルギー性皮膚反応を引き起こす可能性があります。内服(経口摂取)に関して、医薬品レベルの量での安全性ははっきりしていません。
  • 重大な相互作用は知られていません。
  • ポプラにはサリシンが含まれ、これはアスピリンと同様の作用を示す可能性があります。
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19):一部の専門家は、ポプラがCOVID-19に対する免疫応答や炎症反応に干渉する可能性があると警告しています。しかし、これを裏付ける強固な証拠はなく、またポプラがCOVID-19感染に有益という証拠もありません。

人々が使用する目的(People Use This For)

  • 経口(口から摂取)

    • ハーブ系の咳止め製剤の成分として使用される。
    • 刺激作用や去痰作用を期待して内服されることもある。
  • 外用(皮膚への塗布)

    • ただれ、打撲、切り傷、にきび、外痔核、凍傷、日焼けなどに使用される。

安全性(Safety)

  • おそらく安全性が高い(LIKELY SAFE) … 適切に外用された場合 (2,12)。
  • その他の用途での使用に関しては、十分な信頼できる情報がありません。
  • 妊娠・授乳中:信頼できる情報が不十分であるため、使用は避けたほうがよいとされています。

副作用(+ Adverse Effects)

  • 一般的な点:外用時、まれにアレルギー性の皮膚反応が起こることがあります (2)。

+ 免疫学的作用(Immunologic)

(特記事項なし)


有効性(Effectiveness)

ポプラの有効性については、信頼できる十分な情報がありません。


用量と使用法(Dosing & Administration)

成人(Adult)

  • 外用
    • 一般的な使用量として、乾燥したポプラの芽を1日あたり5g使用、またはセミソリッド(半固形)製剤として乾燥芽の20~30%に相当する量を1日あたりに使用する方法が報告されています (2,18)。

標準化と製剤(Standardization & Formulation)

ポプラの標準化に関する十分な信頼できる情報はありません。


医薬品との相互作用(Interactions with Drugs)

現時点で知られているものはありません。


サプリメントとの相互作用(Interactions with Supplements)

現時点で知られているものはありません。


+ 病状との相互作用(Interactions with Conditions)

(特記事項なし)

+ アレルギー(ALLERGIES)

(特記事項なし)


検査値との相互作用(Interactions with Lab Tests)

知られているものはありません。


過剰摂取(Overdose)

ポプラの毒性に関する信頼できる十分な情報はありません。


ポプラを含む市販製品(Commercial Products Containing: Poplar)

  • 「View All」「View Health Canada Licensed Products」などのリストが示されていますが、詳細は割愛。

薬物動態学(Pharmacokinetics)

ポプラの薬物動態に関して、信頼できる情報は不足しています。


作用機序(Mechanism of Action)

  • 一般的な点:ポプラの有効部位としては樹皮、葉、そして乾燥した開いていない葉芽(つぼみ)が挙げられます (11,18)。
  • 抗炎症効果(Antiphlogistic effects):ポプラにはサリシンが含まれており、解熱・抗炎症作用を持つアスピリンと類似の働きをする可能性があります (11,18)。

 

References

See Monograph References


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