ラブドシア・ルベセンス(Rabdosia Rubescens)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Rabdosia rubescens、同義名 Isodon rubescens

科名
シソ科(Lamiaceae/Labiatae)


概要

Rabdosia rubescens(ラブドシア・ルベセンス)は伝統的な中国医学で使用されるハーブの一種です。この植物にはオリドニン(oridonin)などの成分が含まれ、これも医薬品として注目されています (100068,100072)。


用途

経口摂取:

  • 前立腺肥大症(BPH)
  • 癌(前立腺癌、食道癌、消化管癌など)
  • 歯肉炎
  • 痛みや炎症

安全性

  • 信頼できる十分な情報が不足
    • Rabdosia rubescensの安全性についての研究は十分ではありません。
  • 妊娠・授乳中
    • 信頼できる情報がないため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用
    • 経口摂取で副作用の報告はありませんが、包括的な安全性評価は行われていません。

有効性

評価に十分なエビデンスが不足している

  • 歯肉炎
    • 予備的な臨床研究によると、Rabdosia rubescensのドロップピル(960 mg)または錠剤(1000 mg)を1日3回、5日間使用することで、歯肉の赤みや痛み、出血などの症状が改善したとの報告があります (100068)。

用量と使用方法

  • 歯肉炎
    • ドロップピル(960 mg)または錠剤(1000 mg)を1日3回、5日間服用する方法が研究で使用されています (100068)。

薬物との相互作用

  1. CYP2C9基質
    • オリドニンがCYP2C9酵素を誘導する可能性があるため、CYP2C9で代謝される薬剤の血中濃度が低下する可能性があります (100070)。
    • 例:イブプロフェン、ワルファリン、グリピジドなど。
  2. CYP3A4基質
    • Rabdosia rubescensの成分がCYP3A4酵素を誘導する可能性があり、CYP3A4で代謝される薬剤の効果が低下する可能性があります (100070)。
    • 例:アトルバスタチン、エリスロマイシン、シクロスポリンなど。
  3. P-糖タンパク質基質
    • Rabdosia rubescensがP-糖タンパク質の活性を抑制する可能性があるため、これによって一部の薬剤の効果が変わる可能性があります (100071)。
    • 例:ジゴキシン、ケトコナゾール、シクロスポリンなど。

作用機序

  • 抗菌作用
    • 歯肉炎の症状を軽減することが示されており、抗菌作用が関与している可能性があります (100068)。
  • 抗癌作用
    • オリドニンやジャリドニンなどの成分が癌細胞の増殖抑制やアポトーシスを誘導することが示されています (100072,100073)。
    • 血管新生を抑制することで、腫瘍の成長や転移を抑える可能性があります (100073)。
  • 抗炎症作用
    • オリドニンが炎症性反応を抑制し、NK-kBやp38-MAPK経路をブロックする可能性が示されています (100079)。
  • 抗線維化作用
    • 肝線維化に関与する細胞の増殖を抑制し、アポトーシスを誘導する可能性があります (100074)。

結論

Rabdosia rubescensは歯肉炎や炎症、癌などに対する伝統的な使用があり、予備的な研究で有効性が示されていますが、十分な科学的根拠が不足しています。使用を検討する際は、医療専門家に相談してください。

References

See Monograph References


この投稿をシェアする



← 投稿順 新着順 →