ヘチマ(Luffa)

投稿者 :リンクプロ on

学名

Luffa aegyptiaca, Luffa acutangula, Luffa cylindrica

ウリ科(Cucurbitaceae)


概要

ヘチマはスポンジ状の繊維質の果実が特徴の植物で、伝統的には薬用としても使用されてきました(60085)。


利用方法

経口

風邪、鼻炎、副鼻腔炎、蓄膿症、関節痛、筋肉痛、胸痛、無月経、母乳分泌促進のために使用されます。

局所

  • ヘチマスポンジ:角質除去や肌の刺激に使用。
  • ヘチマ炭:顔や目の帯状疱疹に使用。

鼻腔内

花粉症(アレルギー性鼻炎)に使用。

食品として

若い果実は野菜として食されます。

化粧品

粉末状のヘチマは、スキンケア製品の抗炎症剤や解毒剤として使用されます。


安全性

  • おそらく安全
    角質除去用スポンジとしての外用(11)。
    食品中の量での経口使用(11)。
  • 妊娠および授乳中
    食品中の量での経口使用はおそらく安全(11)。

信頼できる情報が不足しており、他の用途での安全性は不明です。


副作用

  • 一般
    食品量での経口摂取では良好に耐容されるようですが、医療量での使用に関する情報は限られています。スポンジとしての外用も良好に耐容されます(11)。

効果

  • 花粉症(アレルギー性鼻炎)
    初期研究では、ヘチマ、Galphimia glauca、ヒスタミン、硫黄を含むホメオパシー点鼻スプレー(Luffa comp.-Heel)を1日4回、6週間使用すると、クロモグリク酸点鼻スプレーと同様の症状緩和効果がある可能性が示されています(60080)。

  • 副鼻腔炎
    ヘチマ、肺ゴケ、二クロム酸カリウムを含むホメオパシー製品(Sinusitis PMD tablets)を平均2週間服用すると、急性副鼻腔炎の症状が改善されることが示されていますが、対照群がないため信頼性は限定的です(60081)。

さらなる研究が必要です。


投与方法と管理

成人

  • 経口
    副鼻腔炎にホメオパシー製品(Sinusitis PMD tablets)を2週間使用(60081)。
  • 局所
    粉末状またはスポンジとしてスキンケア製品に使用。
  • 鼻腔内
    花粉症にホメオパシー点鼻スプレー(Luffa comp.-Heel)を両鼻孔に1日4回、42日間使用(60080)。

標準化と製剤

ヘチマの標準化に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物との相互作用

既知の相互作用なし。


過剰摂取

ヘチマの毒性に関する信頼できる情報は不足しています。


作用機序

主な成分

ヘチマの適用部分は成熟した果実の乾燥繊維構造です。主成分はダマラン型トリテルペングリコシド、グルコシド、オペルクリンAおよびB、イソククルビタシンB、ルペロシド-α-サポニン、ネオククルビタシンAおよびBです(60083,60082,60084)。

呼吸器への影響

ヘチマは刺激作用があり、鼻腔内に投与すると粘液分泌を増加させることがあります。これが副鼻腔炎などの状態に役立つと考えられています。しかし、研究では鼻粘膜のタイトジャンクションを破壊するなどの毒性が指摘されています(60084,60085)。


ヘチマは伝統的な薬草として評価されていますが、その医療用途に関してはさらなる研究が必要です。


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