マキベリー (Maqui)

投稿者 :リンクプロ on

学名

Aristotelia chilensis


概要

マキベリーは紫黒色の食用果実を持つ植物で、主にチリやアルゼンチンに自生しています。この植物は果実や果汁が食用および薬用に使用されており、伝統的に下痢、発熱、健康増進を目的として使用されてきました。近年、果実収穫量の向上と野生木の保護のため、チリでは複数の品種が栽培されています。


安全性

  • 可能性のある安全性:
    • 短期間の経口使用: マキベリー抽出物は、180 mg/日を3か月間、または最大1000 mg/日を1か月間使用した場合に安全性が確認されています。
  • 妊娠・授乳中: 信頼できる十分な情報がないため、使用を避けるべきです。

副作用

  • 一般的な副作用: 報告された副作用はありませんが、安全性の徹底的な評価は行われていません。

有効性

  • 評価不十分:
    • ドライアイ: マキベリー抽出物がドライアイに有効であるかは不明です。
    • 耐糖能異常(前糖尿病): 血糖コントロールの改善に対する効果は不明です。
    • 心理的健康: 心理的健康の改善に有効であるかは不明です。

さらなる研究が必要です。


使用量と投与方法

  • 成人:
    • 研究に基づく標準的な用量はありませんが、臨床試験では180 mg〜1000 mg/日の範囲で使用されています。

成分と標準化

マキベリー抽出物(Delphinol、MaquiBright)は、臨床試験で使用されており、少なくとも25%のデルフィニジン配糖体と35%の総アントシアニンを含むように標準化されています。


相互作用

  • 薬剤との相互作用:

    • 抗糖尿病薬: マキベリー抽出物が血糖値を低下させる可能性があるため、低血糖のリスクを増加させる可能性があります。
  • ハーブやサプリメントとの相互作用:

    • 低血糖作用を持つハーブやサプリメントとの併用には注意が必要です。

作用機序

  • 抗酸化作用: マキベリーにはフェノール系抗酸化物質が豊富に含まれており、酸化ストレスを軽減し、LDLコレステロールの酸化を抑制する可能性があります。
  • 抗糖尿病作用: ポリフェノールアントシアニン化合物は、炭水化物代謝に影響を与え、アルファ-グルコシダーゼ酵素の阻害やグルコース輸送の抑制を行います。
  • 眼科的効果: 動物研究では、涙液腺中のデルフィニジン濃度を高め、涙液分泌を改善することが示されています。臨床試験では、ドライアイ症状の改善および炎症性サイトカインの減少が確認されています。

注意点

  • マキベリーは抗酸化作用や血糖値への影響が注目されていますが、長期的な効果と安全性についてはさらなる研究が必要です。

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