フィグワート(Figwort)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Scrophularia marilandica, Scrophularia nodosa, その他のScrophularia種
科名
ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)


概要

フィグワートは北半球の温帯地域で生育する開花植物です。一般的なフィグワート(Scrophularia nodosa)は西アジアやヨーロッパ全域で見られます。また、他の種はアメリカ合衆国やカナダにも分布しています。フィグワートは、化学成分の類似性からデビルズクローの代用品として使用されることがあります。


利用される理由

  • 経口:うっ血性心不全(CHF)や高血圧の治療に使用されることがあります。
  • 外用:アトピー性皮膚炎(湿疹)、そう痒症、乾癬、ニキビ、痔、やけど、創傷治癒、光多形発疹(PMLE)などに使用されます。

安全性

フィグワートの安全性に関する十分な信頼できる情報はありません。

妊娠・授乳中: 安全性に関する信頼できる情報が不足しているため、使用は避けてください。


副作用

  • 一般的な副作用は報告されていませんが、安全性評価が十分に行われていないため、注意が必要です。

効果

フィグワートの効果に関する信頼できる情報は不足しています。


投与量と使用方法

成人

  • 経口:
    • 茶として使用する場合:地上部分を乾燥させたものを2〜8グラム、150 mLの沸騰したお湯に浸し、5〜10分間抽出して使用します。
    • 液体エキス:25%アルコールで1:1に調製し、2〜8 mLを使用します。
    • チンキ剤:45%アルコールで1:10に調製し、2〜4 mLを使用します。

薬物との相互作用

  1. 利尿薬

    • 注意: フィグワートの過剰使用は、利尿薬によるカリウム損失を悪化させる可能性があります。
    • カリウム欠乏症(低カリウム血症)のリスクが増加する可能性があり、カリウム補給の必要がある場合があります。
  2. リチウム

    • 注意: フィグワートは利尿作用があるとされており、リチウムの排泄を減少させてその血中濃度を上昇させる可能性があります。リチウムの投与量を減らす必要があるかもしれません。

サプリメントとの相互作用

現時点で知られているものはありません。


作用機序

フィグワートの利用可能な部分は、地上部分と根です。主な成分は、サポニン、タンニン、イリドイド配糖体などです。

  • 鎮痛作用: 動物研究で鎮痛効果が確認されていますが、メカニズムは不明です。
  • 抗菌作用: 一部の抽出物が、バチルス・サブチリス、サルモネラ・チフ、黄色ブドウ球菌に効果がありますが、大腸菌、緑膿菌、赤痢菌には効果がありません。
  • 抗真菌作用: 一部の抽出物が特定の真菌に効果を示していますが、カンジダ・アルビカンスには効果がありません。
  • 抗炎症作用: 成分のハーパジドが抗炎症作用を持つ可能性があります。
  • 抗酸化作用: 一部の抽出物が活性酸素を除去する抗酸化作用を示します。
  • 心臓作用: ハーパジドが心臓活性を持つ可能性があります。
  • 利尿作用: 利尿作用があると報告されています。
  • 緩下作用: 成分のオウクビンとカタルポールが緩下作用を持つ可能性があります。
  • 創傷治癒作用: イリドイド配糖体が人の皮膚線維芽細胞の成長を刺激する可能性があります。

分類

  • 利尿薬
  • 緩下薬

References

See Monograph References


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