ラタニー (Rhatany)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Krameria lappacea(別名:Krameria triandraKrameria iluca


Krameriaceae(ラタニー科)


概要

ラタニーの根は入手が困難で、混入物が一般的に見られます。他のKrameria種の根と混同しないように注意が必要です。


用途

経口使用:
腸炎や狭心症の治療のため、下痢止めとして使用されます。

外用:
軽度の口腔粘膜および咽頭粘膜の炎症、歯茎の炎症、舌の亀裂、口内炎、咽頭炎、非感染性の口腔潰瘍、しもやけ、下腿潰瘍に対して使用されます。


安全性

  • おそらく安全: 短期間外用した場合(2週間以内)。医療評価で問題がないと判断されれば、それ以上の使用も可能です。
  • 経口使用: 信頼できる十分な情報がありません。
  • 妊娠および授乳中: 信頼できる情報が不足しているため、使用を避けてください。

副作用

一般的な副作用:

  • 経口: 消化器系の不快感を引き起こすことがあります。
  • 外用: アレルギー性粘膜反応が稀に報告されています。

有効性

ラタニーの有効性に関する信頼できる十分な情報はありません。


投与方法と使用量

成人:

  • 経口:
    ラタニーに含まれるタンニンは、消化酵素やアルカロイド物質、ミネラル、窒素化合物と結合して食品や栄養素の吸収に影響を与える可能性があります。ただし、加工や摂取過程で中和されるため、この影響の程度は不明です。経口摂取は他の製品と少なくとも1時間間隔をあけることが推奨されます。

伝統的には、ラタニーを1杯の水に1gのハーブを煎じた液や、5~10滴のチンキを1杯の水に混ぜたものとして使用します。

  • 外用:
    伝統的には、うがいやガーグルとして1日2~3回、最大2週間使用されます。150mLの沸騰した水に1~1.5gの粉末根を10~15分間煮詰め、濾した液が用いられます。あるいは、ラタニーのチンキを5~10滴、1杯の水に混ぜて使用します。希釈せずに患部に直接適用することもあります。

標準化と製剤化

ラタニーの標準化に関する信頼できる情報はありません。


薬物との相互作用

既知の相互作用はありません。


サプリメントとの相互作用

既知の相互作用はありません。


状態との相互作用

既知の相互作用はありません。


検査との相互作用

既知の相互作用はありません。


過剰摂取

ラタニーの毒性に関する信頼できる情報はありません。


作用機序

一般:
ラタニーの適用部位は根です。ラタニーには10~15%のプロアントシアニジンタンニンが高濃度で含まれており、収れん作用が観察されています。チンキに含まれるアルコールは収れん効果を増強する可能性があります。

抗炎症作用:
ラタニーに含まれるプロアントシアニジンは、細胞表面のタンパク質を沈殿させることで細胞のサイズや分泌物を減少させ、炎症を軽減します。また、血管を収縮させることで血流を抑え、炎症を和らげます。


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