ライスブラン (Rice Bran)

投稿者 :リンクプロ on

学名: Oryza sativa
科: 該当なし


概要

ライスブランは、米の外皮から得られる副産物で、伝統的に免疫力向上や抗酸化作用を目的に使用されています。ライスブランオイルは日本やアジア、インドで健康的な油として人気です。


安全性

  • おそらく安全:
    • 経口摂取: 最大30 g/日を最長5年間、または85 g/日を最長6週間使用した場合、安全とされています。
    • 小児: 生後6~12か月の乳児が1~5 g/日を最大6か月間摂取した場合、安全とされています。
    • 妊娠・授乳: 食品に含まれる量であれば安全。ただし、医薬品レベルの使用に関する十分な情報がないため避けるべきです。

副作用

一般的な副作用:

  • 経口: 腹部不快感、不規則な排便、鼓腸。
  • 外用: 発赤、かゆみ。

稀な重篤な副作用:

  • すべての経路: アナフィラキシー反応(蕁麻疹、血管浮腫を含む)。

有効性

  • おそらく有効:

    • 脂質異常症: 全脂肪ライスブラン、低脂肪ライスブラン、ライスブランオイルは、LDLコレステロールを軽度に低下させる可能性があります。
  • おそらく無効:

    • 大腸がん: 食物繊維を摂取しても、大腸がんリスクの低下には寄与しないとされています。
  • 評価に十分な証拠が不足している用途:

    • 糖尿病、高血圧、不眠症、アトピー性皮膚炎、胃がん、肥満、代謝症候群など。

投与方法と使用量

成人:

  • 経口: 1~20 g/日を最大5年間使用するのが一般的です。

小児:

  • 経口: 乳児では1~5 g/日が最大6か月間使用されています。

薬物との相互作用

  • 特記なし: 信頼できる情報では、薬物との既知の相互作用はありません。

サプリメントとの相互作用:

  • カルシウム: ライスブランが経口カルシウムの吸収を減少させる可能性があります。

作用機序

一般:
ライスブランは主に不溶性繊維を含む21%の食物繊維、21%の脂質、13%のアミノ酸、ビタミンやミネラルを豊富に含みます。また、ガンマオリザノールやトコトリエノール、フィチン酸、植物ステロールを含んでいます。

  • 抗酸化作用: ライスブランには活性酸素を捕捉する抗酸化作用があります。精製ライスブランの方が生ライスブランよりも抗酸化活性が高いという研究もあります。
  • 心血管効果: ライスブランオイルの成分(ガンマオリザノール、植物ステロール)がコレステロールの吸収や排泄を改善し、コレステロール値を低下させる可能性があります。
  • 代謝効果: ガンマオリザノールはエネルギー代謝を改善し、肥満や関連する合併症を軽減する可能性があります。

分類

オメガ3脂肪酸含有天然成分、食物繊維


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