リボース (Ribose)

投稿者 :リンクプロ on

学名: Beta-D-ribofuranose
科: 該当なし


概要

リボースは天然に存在するペントース糖で、DNA、RNA、ATP、GTP、フラビン(FADやリボフラビンを含む)の構成成分です。また、補酵素AやNADHの構造成分としても重要です。


安全性

  • おそらく安全:

    • 食品中の摂取量: 欧州食品安全機関 (EFSA) は、食品から36 mg/kg/日までのリボース摂取を安全と認めています。
    • 短期経口使用: 最大15 g/日、最長12週間の使用が安全とされています。
    • 短期静脈内投与: 適切な条件下で安全とされています。
  • 妊娠および授乳: 十分な信頼できる情報がないため、使用は避けるべきです。


副作用

一般的な副作用:

  • 経口: 下痢、消化器不快感、頭痛、低血糖、吐き気。
  • 静脈内投与: 低血糖。

有効性

  • おそらく無効:

    • 運動能力の向上: 多くの研究でリボースの運動能力向上効果は確認されていません。
    • マッカードル病: リボースは運動耐性の改善に効果がないとされています。
  • 評価に十分な証拠が不足している用途:

    • 慢性疲労症候群 (CFS)
    • 線維筋痛症、心不全、筋肉痛、冠状動脈疾患など。

投与方法と使用量

成人:

  • 一般: 通常、D-リボースとして5 gを1日3回、最大8週間使用します。高用量では60 g/日を最大3日間使用した例があります。
  • 食事との併用: 高脂肪食や高炭水化物食と併用すると吸収が低下する可能性があります。高炭水化物食では吸収低下がより顕著です。

薬物との相互作用

  • 抗糖尿病薬: リボースとの併用により低血糖のリスクが増加する可能性があります。
  • インスリン: リボースはインスリンの低血糖作用を増強する可能性があります。

作用機序

一般:
リボースはATP、RNA、DNAなどの生成に関与するペントース糖です。

  • 心血管効果: リボースは、虚血性心筋におけるATPの補充を促進し、ATPの前駆体の生成を増加させます。これにより、心筋の収縮機能をサポートします。
  • 代謝効果: リボースはペントースリン酸経路 (PPP) によりリボース-5-リン酸に変換され、ATP合成に寄与します。
  • 運動後の回復: リボースは高強度運動後の骨格筋におけるATP再合成を加速します。

分類:

低血糖作用剤、エネルギーブースター


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