ユーフォルビア・キパリッシアス (Euphorbia cyparissias)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Euphorbia cyparissias

科名
トウダイグサ科 (Euphorbiaceae)

注意
Euphorbia hirta(別種)とは異なりますので注意してください。


概要

ユーフォルビア・キパリッシアスは高さ15~30cmほどに成長する多年草で、ヨーロッパや地中海地域に自生し、アメリカの一部地域でも帰化しています。この植物は白い乳液(ラテックス)を含んでおり、アルカリ性で組織に接触すると損傷を引き起こします。また、摂取すると重大な毒性を引き起こします。


安全性

  • 危険:経口または外用で使用する場合

    • この植物は毒性のある白い乳液を含み、発がん促進因子も含まれています。乾燥した状態でも新鮮な状態でも毒性があります。
  • 妊娠・授乳中

    • 危険:毒性があるため使用しないでください。

副作用

  • 一般的な副作用

    • 経口:口内の灼熱感、下痢、嘔吐
    • 外用:水ぶくれ、灼熱感、刺激、かゆみ、潰瘍形成
  • 皮膚関連
    皮膚への接触で刺激が生じることがあります。

  • 消化器関連
    経口摂取で吐き気や胃腸症状が現れる可能性があります。

  • 目・耳への影響
    乳液が目に入ると深刻な刺激を引き起こす可能性があります。


効果と適応症

エビデンスが不十分なため、効果について信頼できる情報は得られていません。

  • 便秘:経口使用が関心を集めていますが、臨床的な効果は確認されていません。
  • タコ:外用使用が関心を集めていますが、臨床的な効果は確認されていません。
  • 歯痛:経口使用が関心を集めていますが、臨床的な効果は確認されていません。
  • イボ:外用使用が関心を集めていますが、臨床的な効果は確認されていません。

用法と投与

  • 成人
    • 適切な研究は不足しており、標準的な投与量は不明です。

相互作用

  • 薬剤との相互作用:知られていません。
  • サプリメントとの相互作用:知られていません。
  • 特定の疾患との相互作用:知られていません。

過剰摂取

  • 症状
    高用量で瞳孔散大、めまい、下痢、昏睡、心拍リズム異常、心血管系の崩壊を引き起こす可能性があります。

  • 治療
    過剰摂取に対する特定の治療法に関する信頼できる情報は不足しています。


作用機序

  • 一般的な特性
    ユーフォルビア・キパリッシアスの適用部分は開花植物や根です。この植物には、ジテルペンやトリテルペン(インゲナンエステルを含む)が含まれています。

  • 抗酸化作用
    葉の水性およびエタノール抽出物は、高いフリーラジカル除去活性を示しています。

  • 発がん性
    インゲナンエステルを含む成分が腫瘍の成長を促進する可能性があります。

  • 消化酵素への作用
    葉のエタノール抽出物は、α-アミラーゼ、リパーゼ、フォスホリパーゼ、プロテアーゼ、β-グルコシダーゼ、キサンチンオキシダーゼといった消化酵素を用量依存的に抑制します。これは肥満や代謝症候群の管理に役立つ可能性があります。

  • 刺激作用
    インゲナンエステルが強い刺激を引き起こす原因とされています。


ユーフォルビア・キパリッシアスは、毒性が高いため、特に経口または外用での使用は避けるべきです。


この投稿をシェアする



← 投稿順 新着順 →