フィーバーバーク(Fever Bark)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Alstonia constricta


キョウチクトウ科(Apocynaceae)

注意:

  • フィーバーバークは「フィーバーツリー(Cinchona)」や「フィーバーバークツリー」とも呼ばれることがありますが、別の植物です。
  • フィーバーバークに含まれる「ヨヒンビン(Yohimbine)」は、ヨヒンベ(Yohimbe)の成分としても知られています。
  • オーストラリアキニーネ(Australian quinine)とも呼ばれることがありますが、キニーネアルカロイドは含まれていません。

概要

フィーバーバークは常緑樹であるAlstonia constrictaの樹皮です。この木は高さ15メートルに達し、オーストラリア原産です(18)。


安全性

  • 「おそらく安全でない」: 経口摂取した場合、フィーバーバークに含まれる「レセルピン(Reserpine)」および「ヨヒンビン」による重篤な副作用(不整脈、うつ、けいれんなど)の可能性があるとされています(17, 17465)。
  • 妊娠中・授乳中: 十分な信頼できる情報がないため、使用は避けるべきです。

副作用

  • 一般的な副作用: フィーバーバークの経口摂取における報告はありませんが、理論的には含有成分(レセルピン、ヨヒンビン)による副作用が懸念されます。

有効性

「十分な証拠がない」

  • 下痢: 下痢の治療に役立つ可能性がありますが、臨床的効果に関する十分な情報はありません。
  • 高血圧: 高血圧治療に関する十分な情報はありません。
  • マラリア: マラリア治療に関する十分な情報はありません。
  • リウマチ性関節炎(RA): リウマチ性関節炎治療に関する十分な情報はありません。

用量と使用方法

成人

  • 研究が限られているため、標準的な用量情報はありません。

標準化と製剤化

フィーバーバークの標準化に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物との相互作用

  1. 麻酔薬
    • 相互作用評価: 重大
    • 重篤度: 高
    • フィーバーバークは全身麻酔中の心血管不安定性リスクを高める可能性があります。
  2. 抗凝血剤・抗血小板薬
    • 相互作用評価: 軽微
    • フィーバーバークが抗血小板効果を増強する可能性がありますが、臨床研究で報告はありません。
  3. 降圧薬
    • 相互作用評価: 中程度
    • 降圧薬の効果を変化させる可能性があります。
  4. CYP2D6阻害剤
    • フィーバーバークに含まれるヨヒンビンの作用を増強する可能性があります。
  5. モノアミン酸化酵素阻害剤(MAOIs)
    • 相互作用評価: 重大
    • MAOIsとの併用で相加的な効果が生じる可能性があります。

作用機序

  • 主な成分: フィーバーバークには以下のアルカロイドが含まれます:
    • レセルピン
    • デセルピジン
    • アルストニン
    • テトラヒドロアルストニン
    • アルストニジン
    • ヨヒンビン

血圧効果

ヨヒンビンおよびレセルピンは血圧を低下させる効果があります(6, 18)。


分類

  • ヨヒンビン含有天然成分

References

See Monograph References


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