イボガ (Iboga)
投稿者 :リンクプロ on
学名:
Tabernanthe iboga
科:
キョウチクトウ科 (Apocyanceae)
概要
イボガは、ガボン、コンゴ共和国、カメルーン、ギニアをはじめとするアフリカ諸国に自生する低木です (89188,105386)。その根皮は幻覚作用や刺激作用を持つことで知られ、一部の儀式に使用されています (812,27122,105382)。イボガの根皮に含まれる成分「イボガイン」は、アメリカ麻薬取締局 (DEA) によってスケジュールI物質として分類されており、乱用の可能性が高いとされています (89201)。
安全性
おそらく安全ではない:
イボガの成分であるイボガインを経口摂取すると、心不整脈、心停止、精神的混乱、死亡などの症例が報告されています (89182,89183,89184,89185,89186,89187,89188,89192,89194,89198)(92951,105381,105383,105384,105386,111735)。
イボガの全体的な製品や抽出物の安全性については、信頼できる情報が不足しています。
妊娠中および授乳中:
妊娠中や授乳中のイボガの使用については信頼できる情報がなく、使用を避けるべきです。
副作用
一般:
イボガ全体や抽出物に関する副作用の情報は限られています。ただし、イボガインを経口摂取すると深刻な副作用が起こる可能性があります。
主な副作用:
- 経口摂取: 心不整脈、運動失調、下痢、幻覚、頭痛、吐き気、嘔吐。
効果
信頼できる証拠が不足:
以下の条件に対するイボガの効果については、十分な情報がありません。
- アルコール依存症: 禁酒を促進する効果があるか不明。
- コカイン依存症: 禁酒を促進する効果があるか不明。
- うつ病、疲労、HIV/AIDS、高血圧、インフルエンザ: 効果に関する信頼できる情報が不足。
- オピオイド離脱: 一部の低品質な研究では、イボガインが離脱症状や再発リスクを軽減する可能性が示唆されています。
投与と使用方法
成人:
研究が限られており、典型的な投与量は不明です。
標準化と製剤化
イボガの標準化に関する信頼できる情報はありません。
薬物との相互作用
- 抗コリン薬: 効果を低下させる可能性。
- コリン作動薬: 相乗効果の可能性。
- CYP2D6阻害薬: イボガインの血中濃度を上昇させる可能性。
- パロキセチン: 高リスクの相互作用。併用禁止。
- QT延長薬: 相乗効果の可能性。
- セロトニン作動薬: 相乗効果の可能性。
過剰摂取
症状:
イボガインの過剰摂取により、急性症状として心不整脈、けいれん、呼吸停止、死亡が報告されています。一部の症例ではQT延長が1週間以上持続することもあります。
治療:
QT延長にはマグネシウムの点滴が使用されることがあります。心室細動には除細動が必要になる場合があります。
薬理作用
吸収:
イボガインは経口摂取後に吸収されます。
分布:
脂溶性が高く、脳や脂肪組織に蓄積します。また、肺、脾臓、肝臓にも分布します。
代謝:
イボガインは肝臓でCYP2D6により代謝され、ノリボガインに変換されます。
排泄:
ノリボガインの半減期は28~49時間ですが、一部の患者ではさらに長い場合があります。
作用機序:
イボガは幻覚作用を持ち、主な成分であるイボガインがその効果を発揮します。抗菌作用や中枢神経系への影響も示唆されています。
分類
- QT延長成分
- セロトニン作動薬
- 刺激薬 (認知機能向上薬)
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- タグ: サプリメント