ノーザンプラークリーアッシュ(Northern Prickly Ash )

投稿者 :リンクプロ on

概要

ノーザンプラークリーアッシュは、北アメリカ東部に自生する木質の低木です。岩の多い森林や川沿いによく見られます。ネイティブアメリカンの治療者は、その樹皮、ベリー、根を薬用に使用していました。伝統的には、感染症、リウマチ、喉の痛み、歯痛、傷の治療に用いられてきました。


安全性

  • 経口使用:
    • 信頼できる情報は不足しています。
  • 妊娠中:
    • 樹皮の使用はおそらく安全ではありません(POSSIBLY UNSAFE)。その他の部位(ベリーや根)については情報が不足しているため、使用を避けるべきです。
  • 授乳中:
    • 十分な情報がないため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用:
    • 信頼できる情報は限られています。安全性についての詳細な評価は行われていません。

有効性

現時点で、ノーザンプラークリーアッシュの効果に関する信頼できる情報は不足しています。


用法・用量

  • 成人:
    • 伝統的には、乾燥した樹皮1~3グラム、または同量を10~15分煮沸した煎じ液を1日3回使用していました。
    • 研究が限られているため、標準的な用量情報はありません。

成分と作用機序

  • 適用部位:
    • 樹皮とベリーが使用されます。
  • 主要成分:
    • アルカロイド、クマリン、樹脂、揮発油、タンニンなどが含まれ、これらが薬理活性を持つ可能性があります。

作用:

  • 抗真菌作用:
    試験管内研究では、樹皮、ベリー、殻、葉、種子、木材の抽出物が抗真菌活性を示しました。これらの抽出物は、アスペルギルス・フミガートゥス(Aspergillus fumigatus)カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans) などの病原体に対して有効でした。ベリーと葉の抽出物が最も活性が高く、樹皮と木材の抽出物は活性が低い傾向がありました。
    • 成分: フラノクマリンが抗真菌効果に寄与すると考えられています。

相互作用

薬物との相互作用

  • 制酸薬、H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬(PPI):
    • 理論的に、これらの薬の効果を低下させる可能性があります。

疾患との相互作用

  • 消化性潰瘍、消化器疾患:
    • 使用には注意が必要です。

注意事項

ノーザンプラークリーアッシュは伝統的な薬草として利用されてきましたが、信頼できる臨床データが不足しているため、安全性や有効性については不明な点が多くあります。特に妊娠中や授乳中の使用は避けるべきです。医師や専門家に相談のうえで使用を検討してください。


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