オリーブ (Olive)

投稿者 :リンクプロ on

概要

オリーブは地中海地域、アフリカ、アジアに自生する植物で、葉や果実は医薬品の原料として使用されることがあります。オリーブの葉エキスは、抗酸化作用や抗菌作用を持つポリフェノールを豊富に含み、健康効果が注目されています(92252)。


安全性

  • おそらく安全:
    オリーブ果実が食品中の量で使用される場合。オリーブの葉エキスも、51-100 mgのオレウロペインを含む量で6-8週間使用された場合、安全である可能性が示されています(92245, 92247, 101860)。

  • 妊娠および授乳中:
    食品中の量に留めるべきです。薬用量の安全性に関する信頼できる情報は不足しています。


副作用

  • 一般的な副作用:
    オリーブ果実は通常よく耐容されます。オリーブの葉エキスも比較的安全と考えられています。まれに頭痛や胃の不快感が報告されています。

効果

信頼できる証拠が不十分

  • 胃酸逆流症(GERD):
    オリーブの葉がGERDに有効かどうかは不明です。

  • インフルエンザ:
    抗ウイルス効果が期待されていますが、ヒトにおける有効性は不明です。

  • 骨粗鬆症:
    オレウロペインが骨芽細胞の活性を増加させる可能性が示唆されていますが、ヒトでの効果はまだ不明です(92247)。

  • リウマチ(RA):
    オリーブ果実エキスが症状改善に有効かどうかは不明です。

さらなる研究が必要です。


用法と投与量

  • 成人:
    オリーブ葉エキスを51-100 mgのオレウロペインを提供する量で6-8週間使用する方法が試されています(92245, 92247)。

相互作用

  • 薬物との相互作用:
    現在知られている薬物との相互作用はありません。

  • サプリメントとの相互作用:
    現在知られている相互作用はありません。

  • 条件との相互作用:
    現在知られている特定の健康状態との相互作用はありません。


作用機序

  • 抗酸化作用:
    オリーブの葉エキスに含まれるオレウロペインは、活性酸素種を減少させ、抗酸化活性を示すことが研究で示されています(53061)。

  • 抗菌作用:
    オリーブ葉に含まれるセコイリドイド(オレウロペインなど)は、広範な抗菌活性を持つことが試験管内研究で示されています(1541, 3284)。

  • 抗ウイルス作用:
    HIV-1に対して細胞間感染伝播や複製を阻害する可能性が研究で示唆されています(65454)。

  • 血糖降下作用:
    ヒト研究では、オリーブ葉エキスが膵臓ベータ細胞機能を改善し、インスリン反応を向上させる可能性があることが示されています(92245)。


注意事項

オリーブは食品として摂取する場合は安全とされていますが、薬用目的で使用する場合は注意が必要です。医師や専門家の指導のもとで使用することをお勧めします。

References

See Monograph References


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