グリーンコーヒー (Green Coffee)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Coffea arabica, Coffea canephora(別名 Coffea bukobensis)

科名
アカネ科 (Rubiaceae)

注意点
グリーンコーヒーは、ブラックティー、グリーンティー、ウーロン茶、コーヒー、カフェイン、コーラナッツ、ガラナ、マテ茶などのカフェインを含む他の製品と混同しないでください。

概要
グリーンコーヒーは、コーヒーの果実やベリーの未焙煎の種子(豆)を指します。これらの豆は乾燥および殻剥ぎ加工が施され、焙煎はされません (53631, 104829)。グリーンコーヒー豆はクロロゲン酸を多く含み、焙煎されたコーヒー豆ではこの成分が大幅に減少しています (17977, 17979)。

警告
グリーンコーヒーの粉末やインスタント製品の最大67%がマイコトキシン「オクラトキシンA」に汚染されていることが報告されています。オクラトキシンAは、生のグリーンコーヒー豆にはまれに、またはごく少量含まれています (104829)。
安全性
可能性として安全

適切に使用されれば、経口摂取で安全である可能性があります。クロロゲン酸500mgを含むグリーンコーヒーエキス1日1000mgまでが12週間にわたり臨床研究で安全に使用されました (17971, 17972, 103954)。
特定のグリーンコーヒーエキス(例:Svetol, Naturex)は、1日200mgを5回、12週間まで安全に使用されています (17981, 17982, 17983)。
カフェイン含有量

グリーンコーヒーには通常のコーヒーより少量のカフェインが含まれています(1杯あたり約20~50mg、通常のコーヒーは約100mg)。健康な成人では1日400mgまでのカフェイン摂取が重大な健康リスクと関連しないとされています (11733, 98806)。
妊娠・授乳中

安全性について信頼できる情報が不足しているため、使用を避けるべきです。
副作用
グリーンコーヒーは一般的に耐容性が良いとされています。含まれるカフェイン量が少ないため、副作用が生じる可能性は低いと考えられます。
有効性
十分な証拠が不足している
アルツハイマー病、糖尿病、高コレステロール血症、高血圧、メタボリックシンドローム、肥満、多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) などに対する有効性について、信頼できる情報は不足しています。
投与量と使用方法
成人の使用方法
グリーンコーヒーエキスは、通常1日90~1000mgを8~12週間にわたり使用されています。
標準化と製剤
グリーンコーヒーエキスは通常、30.9%から54%のクロロゲン酸を含んでいます。
薬物との相互作用
アデノシン (Adenocard)

グリーンコーヒーはアデノシンの血管拡張効果を減少させる可能性があります。
アルコール (エタノール)

理論的には、アルコールがカフェインのレベルと副作用を増加させる可能性があります。
抗凝固薬/抗血小板薬

グリーンコーヒーは、抗凝固薬や抗血小板薬と併用すると出血のリスクを増加させる可能性があります。
β作動薬

大量のグリーンコーヒー摂取が、β作動薬の心筋収縮効果を増強する可能性があります。
過剰摂取
症状
グリーンコーヒーにはカフェインが含まれるため、過剰摂取ではカフェイン中毒の症状が発生する可能性があります。致死的な急性経口カフェイン摂取量は約10~14g(体重1kgあたり150~200mg)と推定されています (11832, 37908)。

治療
過剰摂取に関する信頼できる治療情報は不足しています。

作用機序
抗酸化作用
グリーンコーヒーには高い抗酸化活性があります。クロロゲン酸がフリーラジカルを除去し、酸化ストレスを軽減します。

体重減少効果
カフェインやクロロゲン酸が脂肪吸収を抑制し、肝臓のトリグリセリドレベルを減少させる可能性があります。

抗糖尿病作用
クロロゲン酸が肝臓の糖新生を抑制し、インスリン抵抗性を改善する可能性があります。

抗高血圧作用
クロロゲン酸由来のフェルラ酸が血圧を下げる作用があると考えられています。

分類
抗血小板剤、カフェイン含有天然成分、利尿剤、リン酸ジエステラーゼ阻害剤、認知刺激剤、エネルギー増強剤

References

See Monograph References


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