グリーンティー 日本茶 (Green Tea)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Camellia sinensis (別名 Camellia thea, Camellia theifera)
科名
ツバキ科 (Theaceae)
注意点
グリーンティーはカフェイン、ブラックティー、ウーロン茶、コーヒー、グリーンコーヒー、ココア、コーラナッツ、ガラナ、マテ茶など他のカフェインを含む製品と混同しないよう注意してください。
概要
グリーンティーは、茶樹 (Camellia sinensis) の葉や芽を蒸したり、焙煎した後に乾燥させた未発酵茶です (4218)。全世界のお茶生産量の約20%を占めます。グリーンティーは発酵が行われず、他のお茶(ブラックティー、ウーロン茶など)は発酵や部分発酵を伴います。
警告
- グリーンティー抽出物は肝毒性のリスクがあるため、*United States Pharmacopeia (USP)*の品質基準に準拠する製品には「空腹時に服用しないこと」などの警告ラベルが義務付けられています (102722)。
安全性
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可能性として安全
- 飲料としてのグリーンティー: 健康な成人が1日約8杯(カフェイン400mg相当)までの摂取は安全とされています (11733, 98806)。
- 外用薬としての使用: 特定の15%緑茶エキスクリーム(Veregen)は最大16週間まで安全とされています。
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可能性として不安全
- 大量摂取(12杯以上、カフェイン600mg以上/日)では、頻脈、不眠症、依存性などのリスクがある可能性があります。エピガロカテキンガレート(EGCG)が高濃度の場合、便秘や肝障害などが報告されています。
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妊娠・授乳中
- 1日6杯以下(カフェイン300mg以下)の適量摂取は可能性として安全とされていますが、摂取量を制限すべきです。
副作用
- 一般的な副作用: 腹部膨満感、便秘、下痢、消化不良、吐き気など。
- 稀な重大な副作用: 肝障害、低カリウム血症、血栓性血小板減少性紫斑病。
有効性
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有効性が認められる可能性のある用途
- HPVによる外陰部疣贅: 特定の緑茶抽出物軟膏(15% Polyphenon E)がFDA承認済み。
- 心血管疾患 (CVD): グリーンティーを飲むことでリスクが減少する可能性が示唆されています。
- 子宮内膜がん・卵巣がん予防: 緑茶摂取はこれらのリスクを低減する可能性がある。
- 高脂血症: 低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール値をわずかに低下させる可能性。
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証拠が不十分な用途
- 痤瘡 (Acne)、老化に伴う認知機能低下、糖尿病、肥満、うつ病、骨粗しょう症、歯周病など、数多くの健康効果については、より多くの研究が必要です。
投与量と使用方法
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飲用
- 一般的に、緑茶3杯で240~480mgのポリフェノールを提供します。
- 緑茶抽出物では、1日あたり2500mgまでのカテキン、または700mgのEGCGが使用されています。
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外用
- 軟膏、洗口剤、またはフットバスとして使用されます。
標準化と製剤
- 緑茶およびその抽出物は、ポリフェノールまたはカテキン含有量に基づいて標準化されています。例えば、EGCG含有量が85~95%の製品が使用されています。
薬物との相互作用
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重大な相互作用
- ナドロール (Corgard): 血中濃度を低下させる可能性があるため、併用を避けるべきです。
- エフェドリン: 刺激効果を増強する可能性があり、併用禁止。
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注意が必要な相互作用
- 抗凝固薬/抗血小板薬: 出血リスクを増加させる可能性。
- 糖尿病薬: 血糖値の調整に影響を及ぼす可能性。
作用機序
- ポリフェノールの効果: カテキン(特にEGCG)は抗酸化、抗炎症、抗がん、脂質低下作用など、多くの健康効果を持つと考えられています。
- 抗酸化作用: フリーラジカルの除去や抗酸化酵素の誘導を通じて、酸化ストレスを軽減します。
- 抗がん作用: 細胞増殖抑制やアポトーシス誘導、DNA損傷抑制などが報告されています。
- 脂質低下作用: LDLコレステロールや中性脂肪の低下に寄与する可能性。
- 体重減少: カフェインやカテキンがエネルギー消費と脂肪酸酸化を促進すると考えられています。
分類
- 5-アルファ還元酵素阻害薬
- 抗血小板薬
- カフェイン含有成分
- 利尿薬
- 肝毒性物質
References
See Monograph References
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