ペリトリー(Pellitory)

投稿者 :リンクプロ on

学名

Anacyclus pyrethrum(別名:Anthemis pyrethrum

Asteraceae/Compositae(キク科)


注意事項

「Pellitory-of-the-Wall(ミゾソバ)」とは異なるため、混同しないでください。


概要

ペリトリーは高さ約45 cmに達する多年草で、厚みのある中空の茎を持ちます(18)。北アフリカ、インド、アジアで豊富に見られ、地中海地域で栽培されています(18,102132,102133)。


利用歴史

経口
リウマチ性関節炎(RA)、てんかん、発作、勃起不全(ED)、男性不妊症、消化不良の治療に使用されます。

外用
歯痛や虫よけとして使用されます。


安全性

  • 信頼できる情報不足
    ペリトリーの安全性について十分な信頼できる情報がありません。
  • 妊娠および授乳中
    信頼できる情報が不足しているため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用
    • 外用:皮膚の赤み、刺激感、灼熱感などの皮膚トラブルを引き起こすことがあります(18)。

有効性

信頼できる情報が不足しているため、ペリトリーの有効性を評価するにはさらなる研究が必要です。


投与量と使用方法

成人:標準的な投与量に関する情報はありません。


標準化と製剤

ペリトリーの標準化について信頼できる情報はありません。


薬物との相互作用

現在のところ、既知の薬物との相互作用は報告されていません。


サプリメントとの相互作用

現在のところ、既知のサプリメントとの相互作用は報告されていません。


作用機序

  • 適用部位
    主に使用される部位は根です。根には以下の成分が含まれています:

    • ポリフェノール
    • フラボノイド
    • クマリン
    • ステロール
    • トリテルペン
    • アルカロイド
    • アルキルアミン(N-イソブチルジエンジインアミド、アナシクリン、デヒドロアナシクリン、ペリトリン)
    • リグナン(セサミン)
    • タンニン
    • イヌリン
    • 多糖類
    • 微量金属(18,102133)。
  • 抗てんかん効果
    ラットモデルで、ペリトリーの水性およびメタノール抽出物を投与することで、発作の発現までの潜伏時間を延長し、発作の持続時間と重症度を軽減することが確認されています(102133)。

  • 抗炎症効果
    根抽出物中のアルキルアミンが、5-リポキシゲナーゼやシクロオキシゲナーゼ酵素を阻害し、抗炎症効果を示します(102133)。

  • 皮膚への影響
    ペリトリーを皮膚に塗布すると、神経終末が刺激され、赤み、刺激、灼熱感を引き起こすことがあります。アルキルアミン成分のペリトリンがこの効果の原因と考えられています(18)。

  • 男性生殖効果
    ラットへのエタノール抽出物投与により、精子前駆細胞(精母細胞)の増加、精子数、精子の生存率および運動性の向上が確認されています。また、黄体形成ホルモン(LH)レベルが上昇し、ライディッヒ細胞によるテストステロンの産生が増加します(102132)。


分類:抗炎症剤、抗てんかん剤、局所刺激剤

References

See Monograph References


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