キサントパルメリア (Xanthoparmelia)

投稿者 :リンクプロ on

学名

Xanthoparmelia scabrosa

科名

記載なし


概要

キサントパルメリアを含む製品は、性機能向上 を目的としたサプリメントとして販売されることが多い。2004年、米国食品医薬品局 (FDA) は、タダラフィル (シアリス) という処方薬 を含むキサントパルメリア配合のブランド名サプリメントを多数押収した (14286)。


用途

経口

  • 性機能障害 (勃起不全、性機能向上、媚薬)
  • がん

安全性

おそらく安全ではない (POSSIBLY UNSAFE)

  • 経口摂取: スカブロシンエステル (Scabrosin esters) という有毒な成分 を含むため、安全性が懸念される (14285)。
  • 妊娠・授乳中: おそらく安全ではない。スカブロシンエステルは有毒 であるため、使用を避けるべき (14285)。

副作用

一般的な副作用

  • 経口摂取 に関する安全性の研究はないが、有毒成分 を含むことが知られている (14285)。

有効性

十分な証拠がない (INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE)

  • キサントパルメリアの効果に関する信頼できる情報は不十分。

用量・投与方法

成人

  • 標準的な用量は不明

相互作用

医薬品との相互作用

  • 現在知られている相互作用はない

サプリメントとの相互作用

  • 現在知られている相互作用はない

疾患との相互作用

  • 現在知られている相互作用はない

臨床検査との相互作用

  • 現在知られている相互作用はない

市販製品

  • Health Canada 認可製品を含む一覧 あり。

作用機序

一般

  • キサントパルメリアは地衣類 に分類される。
  • 有効成分は スカブロシンエステル (Scabrosin esters) で、エピポリチオジオキソピペラジン類 (epipolythiodioxopiperazines) に属する。
  • スカブロシンの一部は、試験管内 (in vitro) で動物の肥満細胞腫やヒト乳がん細胞株に対する細胞毒性を示す (14284)。
  • スカブロシンはアポトーシス (細胞死) を誘導し、多くの細胞に対して有毒な作用を持つ (14285)。

まとめ

キサントパルメリアは性機能向上 の目的で使用されることがあるが、有毒な成分を含むため、安全性が懸念される米国 FDA によって押収された事例もあり妊娠・授乳中の使用は避けるべき。また、がんに対する有効性が示唆されているものの、信頼できる臨床データは存在しない

References

See Monograph References


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