オレガノ(Oregano)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Origanum vulgare
科名
シソ科 (Lamiaceae/Labiatae)
注意: オレガノは「ワイルドマジョラム」や「ウィンターマジョラム」と呼ばれることがありますが、近縁種のマジョラムとは異なります。
概要
オレガノは多年生のハーブで、高さ30cmから90cmに成長し、オリーブグリーンの葉と紫色の花を持ちます。シソ科に属し、ミント、タイム、マジョラム、バジル、セージ、ラベンダーと近縁の植物です。オレガノは、西部および南西部ヨーロッパや地中海地域を原産としますが、現在では広く栽培され、ほぼすべての大陸で育ちます。乾燥または新鮮な葉が一般的に料理用ハーブとして使用されています。
安全性
安全性が高い
- 食品に含まれる量を経口摂取する場合、安全と考えられています。オレガノの葉とオイルは、アメリカでは一般的に安全と認識されている(GRAS)ステータスを持っています。
情報不足
- 食品以上の量を摂取した場合や、外用した場合の安全性については信頼できる情報が不足しています。オレガノオイルは、1%以上の濃度で粘膜に適用すると刺激を引き起こす可能性があります。
妊娠中
- 安全でない可能性があります。オレガノは流産誘発作用や月経促進作用を持つと考えられています。
授乳中
- 医療用途としての使用について信頼できる情報が不足しているため、食品以上の量の摂取は避けてください。
副作用
一般的な副作用
- 通常の食品量で使用される場合、経口摂取は良好に耐容されます。医薬品としての使用時の安全性については限られた情報しかありません。
主な副作用
- 経口摂取: 消化不良
- 外用: 敏感な人において皮膚炎を引き起こす可能性があります。
重篤な副作用(稀)
- 経口摂取: 敏感な個人では全身性アレルギー反応(アナフィラキシーを含む)が起こる可能性があります。
効果
不十分な証拠
以下の用途について、有効性を評価するにはさらなる研究が必要です。
- ニキビ、喘息、気管支炎、口内炎、咳、フケ、糖尿病、月経困難症、消化不良、歯肉炎、頭痛、虫よけ、腸内寄生虫感染症、急性疼痛(関節や筋肉痛を含む)、乾癬、副鼻腔炎、脂漏性皮膚炎、頭部白癬、体部白癬、足白癬、歯痛、上気道感染症(URTI)、尿路感染症(UTI)、静脈瘤、いぼ、創傷治癒など。
用法と用量
成人
- 経口: 研究が限られており、標準的な用量の情報はありません。
- 外用: 研究が限られており、標準的な用量の情報はありません。
規格化と製剤化
オレガノの規格化に関する信頼できる情報は不足しています。
相互作用
薬剤との相互作用
- 抗凝固薬/抗血小板薬: 出血リスクを高める可能性があります。
- 抗糖尿病薬: 低血糖のリスクを増加させる可能性があります。
サプリメントとの相互作用
- 抗凝固作用を持つハーブやサプリメント: 抗血小板作用がある可能性があります。
- 銅: 吸収を妨げる可能性があります。
- 鉄: 吸収を妨げる可能性があります。
- 亜鉛: 吸収を妨げる可能性があります。
- 低血糖作用を持つハーブやサプリメント: 低血糖作用を持つ可能性があります。
健康状態との相互作用
- 交差アレルギー: 他のシソ科植物にアレルギーがある場合、オレガノでもアレルギー反応を示す可能性があります。
- 周術期: 血液凝固に影響を与える可能性があるため、手術前には使用を避けるべきです。
過剰摂取
過剰摂取の症状や治療法についての信頼できる情報は不足しています。
薬物動態
オレガノの薬物動態に関する信頼できる情報は不足しています。
作用機序
一般的な情報
オレガノの適用部位は葉および地上部です。地上部から抽出されるエッセンシャルオイルは、フェノール系モノテルペン(例: カルバクロール、チモール)を70%~85%含んでいます。この他にも、カフェ酸、ロスマリン酸、フラボノイドなどの化合物を含んでいます。
抗菌作用
オレガノエッセンシャルオイルは、多くの細菌に対して抗菌作用を示します。この作用は主にカルバクロールやチモールによるものとされています。
抗糖尿病作用
ラットを用いた研究では、オレガノ葉エキスが血糖値を低下させることが示されています。
抗真菌作用
カンジダ菌や皮膚糸状菌などの真菌に対して、オレガノエッセンシャルオイルが成長を抑制する効果を示しています。
抗ウイルス作用
インフルエンザウイルスH1N1に対して、オレガノエッセンシャルオイルが効果を示すことが確認されています。
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- タグ: サプリメント