マカ(Maca)

投稿者 :リンクプロ on

学名: Lepidium meyenii(同義語: Lepidium peruvianum
科名: アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)


概要

マカは、ペルーのアンデス山脈(標高3700~4500メートル)で栽培される根菜です。赤、黄、黒の3つの色の根があり、3000年以上にわたり焼いたり、スープにしたりして食されてきました。また、伝統的に人間や家畜の繁殖力向上のために利用されてきました。


安全性

  • 安全性が高い可能性:食品として通常量を摂取する場合。
  • おそらく安全:経口で適切に短期間使用する場合。1日3gまでの摂取が4か月間安全であることが示されています。
  • 妊娠・授乳中:信頼できる十分な情報がないため、使用を避けるべきです。

副作用

  • 一般的な副作用:経口摂取の場合、医療用途で使用しても報告された副作用はありません。ただし、安全性の評価が十分に行われていない点に注意が必要です。

有効性

信頼できる証拠が不十分:以下の用途について、マカの効果を評価するにはさらなる研究が必要です。

  • 加齢に伴うテストステロン減少
  • 無月経
  • 慢性疾患による貧血
  • 抗うつ薬による性機能障害
  • 運動能力向上
  • 慢性疲労症候群(CFS)
  • 抑うつ症状
  • 疲労
  • 白血病
  • 男性不妊症
  • 記憶力改善
  • 骨粗しょう症
  • 閉経後の状態
  • 性的欲求

用法と用量

  • 成人の経口摂取:1日1.5~3.5gを6~16週間にわたり分割摂取します。

成分と標準化

  • マカの指標化合物として多価不飽和脂肪酸「マカエン」と「マカミド」が使用されます。市販製品に含まれるこれらの割合は0.15%~0.84%とばらつきがあります。
  • マカ根には55~60%の炭水化物、10~12%のタンパク質、8~9%の食物繊維、2~3%の脂質が含まれ、リノレン酸、パルミチン酸、オレイン酸などが豊富です。また、鉄、カルシウム、銅、亜鉛などのミネラルや、ビタミンB、C、Eを含みます。

作用機序

  • 一般的な効果:マカは抗酸化作用、抗炎症作用、ストレス軽減作用を持つ可能性があります。また、骨密度の維持や認知機能の向上、運動耐久性の改善、精子の生成促進に寄与することが示唆されています。
  • 繁殖効果:マカやその成分は、動物実験で性行動の増加や勃起機能障害の改善を示しました。
  • 抗酸化作用:筋肉細胞モデルで酸化ストレスを軽減することが確認されています。
  • 免疫刺激効果:いくつかの動物研究で、白血球数の増加や免疫系の強化が報告されています。

分類

適応物質、テストステロン増強剤


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