ポリデキストロース(Polydextrose)
投稿者 :リンクプロ on
学名
- (2S,3R,4S,5S,6R)-6-[[(3R,4S,5S,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl]oxymethyl]oxane-2,3,4,5-tetrol
概要
ポリデキストロースは、グルコース、ソルビトール、クエン酸から合成された非消化性の複合炭水化物です。食品添加物として使用され、砂糖、デンプン、または脂肪の代替、食品のクリーミーさの向上、プレバイオティクス、または増量剤としての役割を果たします。水溶性繊維およびプレバイオティクスとして分類されます。
安全性
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おそらく安全(LIKELY SAFE)
- 経口使用: 食品添加物として1回の摂取量が15g未満の場合。最大50g/日を12週間使用しても安全とされています。
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おそらく安全ではない(POSSIBLY UNSAFE)
- 1回50g以上、または1日90g以上の摂取では下痢などの下剤効果が発生する可能性があります。
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妊娠および授乳中: 十分な信頼性のある情報がないため、使用は避けてください。
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小児: 乳児に対しては2~4g/Lの用量で安全とされ、4~8歳の子供には約4g/日が使用されていますが、副作用の可能性があります。
副作用
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一般的な副作用(経口使用):
膨満感、ガス、下痢などの消化器系の影響。
効果
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信頼性のある証拠が不足している(INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE)
- 便秘: 効果がある可能性はありますが、十分な証拠はありません。
- 糖尿病および糖代謝異常: 血糖コントロールに有益である可能性がありますが、さらなる研究が必要です。
- 過敏性腸症候群(IBS): 他の成分と併用して評価されていますが、単独での効果は不明です。
用量と使用方法
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成人
一般的には、1日あたり4~12gが最大4週間使用されます。 -
小児
研究は限られていますが、適切な用量は年齢と体重によります。
メカニズム
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消化器系への効果
ポリデキストロースは水溶性繊維として作用し、水を保持して便のかさを増し、軟化させます。また、短鎖脂肪酸(SCFA)の生成を促進し、腸内細菌(ラクトバチルスやビフィズス菌)の成長をサポートします。ただし、これらの効果は個人差があり、一貫していない場合もあります。 -
血糖値への影響
食物繊維としての特性により、血糖値を低下させる可能性があります。ただし、人間における研究では、空腹時血糖値やヘモグロビンA1cへの影響は一貫していません。 -
体重減少効果
ポリデキストロースは砂糖や脂肪の代替として使用されるため、摂取エネルギーを抑える可能性があります。動物研究では体重増加を抑制する効果が示されていますが、人間での研究では体重への明確な影響は確認されていません。 -
胃腸の健康
腸内環境を改善し、便秘を緩和する可能性があります。ただし、効果の程度は個人の腸内細菌叢に依存する可能性があります。
注意点
ポリデキストロースは食品添加物として広く使用されており、安全性が比較的高いですが、過剰摂取は下痢や腹部不快感を引き起こす可能性があります。妊娠中や授乳中の使用については十分な研究がないため避けるべきです。
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- タグ: サプリメント