ポリコサノール(Policosanol)

投稿者 :リンクプロ on

学名

  • Policosanol

概要

ポリコサノールは、糖蜜ロウ、蜜ロウ、米、または小麦胚芽油から抽出される長鎖アルコールの天然混合物です。この混合物は主にオクタコサノール(28-C)を含み、テトラコサノール(24-C)、ヘキサコサノール(26-C)、トリアコサノール(30-C)などの他のアルコールも含まれます。


安全性

  • おそらく安全(LIKELY SAFE)

    • 経口使用: 最大3年間、5~80 mg/日の用量で使用される場合は安全と見なされます。
  • 妊娠および授乳中: 十分な信頼性のある情報がないため、使用は避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用(経口使用):
    頭痛、不眠症、皮膚のかゆみ、発疹、めまい、胃の不快感、体重減少など。

効果

  • おそらく有効(LIKELY EFFECTIVE)

    • 間欠性跛行(Intermittent Claudication)
      ポリコサノールは、間欠性跛行の患者の歩行距離を増加させる可能性があります。
  • 信頼性のある証拠が不足している(INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE)

    • 高コレステロール血症(Hypercholesterolemia)
      LDLコレステロールを低下させる可能性があるものの、十分な証拠はありません。
    • 冠動脈疾患(CHD)家族性高コレステロール血症高血圧代謝症候群など、他の使用目的についての有効性は不明です。

用量と使用方法

  • 成人
    一般的に、5~20 mg/日で最大3年間使用されます。一部の研究では、40~80 mg/日が24週間使用されています。

相互作用

  • 薬物との相互作用

    • 抗凝固薬/抗血小板薬: 理論的には、ポリコサノールとこれらの薬を併用すると、出血のリスクが高まる可能性があります。
    • 抗糖尿病薬: 血糖降下作用を増強する可能性があります。
    • ベータ遮断薬およびニトロプルシド(Nitropress): 血圧低下効果が相加的に増加する可能性があります。
  • サプリメントとの相互作用

    • 抗凝固/抗血小板作用を持つハーブやサプリメント: 出血リスクが高まる可能性があります。
    • 血糖降下作用を持つハーブやサプリメント: 血糖降下効果が強まる可能性があります。
  • 特定の状態との相互作用

    • 出血障害や手術前後の患者は注意が必要です。

メカニズム

  • 一般的な作用
    ポリコサノールは主にオクタコサノールを含む長鎖アルコールの混合物で、肝臓のコレステロール合成を阻害し、LDLコレステロールの分解を促進すると考えられています。また、抗酸化作用や抗炎症作用を持ち、血小板凝集を抑制する可能性があります。

  • 抗糖尿病作用
    血糖値をわずかに改善する可能性があります。

  • 抗血小板作用
    血小板凝集を減少させることで心血管リスクを低下させる可能性があります。

  • コレステロール低下作用
    LDLコレステロールを減少させ、HDLコレステロールの抗酸化効果を強化することが示唆されています。


注意点

ポリコサノールは一般的に安全とされていますが、高用量または長期使用については慎重にモニタリングする必要があります。また、特に抗凝固薬を服用している人や糖尿病患者には注意が必要です。


この投稿をシェアする



← 投稿順 新着順 →