ジインドリルメタン (Diindolylmethane)

説明
ジインドリルメタンは、カリフラワーやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれる化学物質「インドール-3-カルビノール」から体内で生成されます。

ジインドリルメタンは、エストロゲンのような作用をすることもあれば、逆にエストロゲンの効果を抑えることもあります。また、がん細胞の破壊や炎症の軽減に役立つと考えられています。

ジインドリルメタンは、乳がん、前立腺がんなどのために使用されることが一般的ですが、これらの用途を裏付ける確かな科学的証拠はほとんどありません。

効果
ジインドリルメタンには多くの目的で使用される可能性がありますが、これが役立つかどうかについての十分な信頼できる情報はありません。

安全性

• 経口摂取時: ジインドリルメタンは一般的に食品から摂取されます。通常の食事からは1日2～24 mgのジインドリルメタンが供給されます。サプリメントとしては、1日150 mgまでの摂取であれば1年間の使用でも多くの人にとって安全である可能性があります。一般的な副作用には、頭痛、吐き気、嘔吐、ガス、下痢などがあります。
• 高用量の摂取: 600 mg以上の高用量を摂取すると、一部の人でナトリウム濃度が低下する可能性があり、安全性に関して懸念があります。

特別な注意事項と警告

• 妊娠中および授乳中: ジインドリルメタンは食品から一般的に摂取されますが、大量に摂取することの安全性については十分な情報がありません。食品からの量にとどめておくのが安全です。
• ホルモン感受性の病状: ジインドリルメタンはエストロゲンのように作用する可能性があるため、ホルモン感受性の病状（乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫など）を悪化させる可能性があります。このため、これらの病状を持つ場合、ジインドリルメタンの使用を避けるべきです。

薬物相互作用

• エストロゲン: ジインドリルメタンはエストロゲンに似た作用を持つ場合がありますが、場合によってはエストロゲンの効果を阻害することもあります。大量に摂取すると、ホルモン補充療法の効果に干渉する可能性があります。
• 利尿薬: ジインドリルメタンはナトリウムレベルを低下させる可能性があります。利尿薬も同様にナトリウムレベルを低下させるため、併用するとナトリウムレベルが極端に低下する可能性があります。

ハーブ・サプリメントとの相互作用
ジインドリルメタンは他のハーブやサプリメントとの相互作用は知られていません。

食品との相互作用
ジインドリルメタンには食品との相互作用は知られていません。

用量
ジインドリルメタンは、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ケール、芽キャベツなどの野菜を食べた後、胃の中で自然に生成されます。通常の食事では、1日2～24 mgのジインドリルメタンが供給されます。

サプリメントとしては、成人で1日100～150 mgの用量が1～12か月間使用されることが最も一般的です。特定の状態に最適な用量については、医療提供者に相談してください。

その他の名前
ジインドリルメタン、DIM, 3,3'-ジインドリルメタン。