シソ (Perilla)

投稿者 :リンクプロ on

学名:
Perilla frutescens (シノニム: Dentidia nankinensis, Ocimum frutescens)

科名:
シソ科 (Lamiaceae/Labiatae)


概要

シソは一年草で、中国、インド、日本、韓国、タイ、その他のアジア諸国に自生しています。葉や油は料理、製造、医薬品として利用されています(94312,94313)。


安全性

  • おそらく安全:
    • シソ油や抽出物は経口で適切に使用された場合、最大12か月間安全とされています(1338,94312)。
  • 妊娠・授乳:
    • 情報が不足しているため使用を避けることが推奨されます。

副作用

  • 一般的な副作用:
    • 経口摂取では良好に耐えられることが多い。
    • 外用使用では皮膚炎が報告されています。
  • まれな深刻な副作用:
    • 経口摂取でアナフィラキシーが報告されています。

有効性

信頼できる十分な情報がない:

以下の症状や疾患に対して使用されていますが、有効性を評価するための信頼性のあるデータが不足しています。

  • アレルギー性鼻炎
  • 喘息
  • 便秘
  • 認知症
  • 口内炎
  • 風邪

投与と用量

  • 成人:
    • 研究は限定的で、標準的な用量情報はありません。
  • 特定の製品 (Benegut, Vital Solutions GmbH) は、フラボノイド(ビセニン-2およびロスマリン酸)を特定の割合で標準化しています。

相互作用

  • 薬剤との相互作用: 現在、シソの薬物相互作用は知られていません。
  • サプリメントとの相互作用: 特に知られていません。

作用機序

  • 一般:
    シソの適用部位は葉、茎、種子です。これらは異なる漢方薬として使用されます(94313)。
    シソには多くのフラボノイドが含まれており、主要成分としてアピゲニン、ルテオリン、その代謝物があります(94312,94313)。
    • 葉と茎にはロスマリン酸、カフェ酸、フェルラ酸、揮発性油成分(ペリラアルデヒド)が含まれています。
    • シソ油にはアルファリノレン酸が豊富で、脂肪酸の最大64%を占めています。

主な作用:

  1. 抗アレルギー作用:

    • 動物モデルでアトピー性皮膚炎や気道炎症を軽減(94313)。
    • ヒスタミンの放出抑制や炎症性サイトカインの生成抑制が確認されています(68637)。
  2. 抗炎症作用:

    • シソ葉エキスと油は、マクロファージや好中球の活動を抑制し、炎症性サイトカインの産生を減少させます(94313)。
  3. 抗菌作用:

    • シソ油とエキスは、Streptococcus mutansPorphyromonas gingivalis を含む細菌に対して抗菌作用を持つことが報告されています(94313)。
  4. 抗酸化作用:

    • ロスマリン酸を含むシソ抽出物が、酸化ストレスを軽減する可能性があることが示されています(94313)。
  5. 神経保護作用:

    • シソ油がガンマアミノ酪酸(GABA)受容体の発現を増加させ、睡眠の質を改善する可能性が動物モデルで示唆されています(105526)。

分類

  • オメガ3脂肪酸含有天然成分
  • 抗炎症剤
  • 抗酸化剤

References

See Monograph References


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