クチナシ (Gardenia)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Gardenia jasminoides(別名:Gardenia augusta, Gardenia florida
科名
アカネ科 (Rubiaceae)


注意
クチナシは「ジャスミン」と呼ばれることがありますが、異なる植物である「ジャスミン」と混同しないよう注意してください。


概要

クチナシは南中国を原産とする花の咲く植物で、果実は何世紀にもわたってアジアの伝統医学で使用されています。しかし、その有効性を評価する臨床試験は不足しています。伝統的には、抗炎症剤、利尿剤、胆汁分泌促進剤として用いられ、外用では傷の治癒に用いられてきました。


安全性

クチナシの安全性について信頼できる十分な情報はありません。

  • 妊娠・授乳中: 信頼できる十分な情報がないため、使用を避けてください。

副作用

現在、クチナシの副作用に関する情報は限られています。

  • 一般的な副作用: 外用では、一部の敏感な人にアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことがあります。

有効性

評価に十分な信頼できる証拠がない
以下の症状に対してクチナシを使用することに関心がありますが、臨床効果に関する十分な信頼できる情報はありません。

  • 不安症
  • 認知症
  • うつ病
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • インフルエンザ
  • 不眠症
  • 脳卒中

これらの使用については、さらなる研究が必要です。


用法・用量

  • 成人
    • 経口: 研究が限られており、典型的な投与量は不明です。

相互作用

薬剤との相互作用

  • 刺激性下剤
    • 注意レベル: 中程度
    • 影響: 刺激性下剤の効果や副作用を増強する可能性があります。

サプリメントとの相互作用

  • 刺激性下剤を含むハーブ
    • 理論的に、クチナシには下剤効果があると考えられています。

過剰摂取

過剰摂取時の症状や治療法についての信頼できる情報はありません。


薬理作用

吸収

  • ラットでは、クチナシ果実由来の成分「ゲニピン」は硫酸塩として血中に見られます。

排泄

  • ラットでは、クチナシに含まれるクロシン(クロセチンジゲンチオビオースエステル)は主に未変化のまま糞便中に排泄されます。一部は腸内で加水分解され、クロセチンとして吸収されます。

作用機序

主な成分

クチナシの有効部分は果実です。主な成分には以下が含まれます:

  • イリドイド配糖体(ゲニポシド、ガルデノシド、ゲンチオビオシドなど)
  • ゲニピン
  • クロセチンおよびそのエステル(クロシン-I、クロシン-II)
  • クロロゲン酸

抗炎症作用

  • 動物研究では、クチナシ果実抽出物が浮腫の抑制や炎症性サイトカインの抑制に効果があるとされています。

神経保護効果

  • アルツハイマー病モデルでは、クロシンが認知機能を改善し、神経炎症を抑制することが示されています。

創傷治癒効果

  • 糖尿病性の創傷モデルで、クチナシ成分であるゲニポシドが傷の治癒を促進するとされています。

分類

  • 免疫調整剤
  • 下剤
  • 免疫抑制剤

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