エルムバーク (Elm Bark)

投稿者 :リンクプロ on

学名

  • Ulmus minor

  • ニレ科 (Ulmaceae)

概要

エルムバーク(ニレの樹皮)は、中央アジア原産のUlmus minor(ニレ)という木の樹皮です。伝統的に以下の目的で使用されています:

  • 消化器系の問題
  • 女性の不妊症
  • 傷の治癒

しかし、これらの用途を支持する強力な科学的根拠はありません。


注目ポイント

  • 消化器の問題や女性の不妊症、傷の治療などに伝統的に使用されてきました。
  • 安全性や副作用に関する十分な情報はありません。
  • 既知の主要な相互作用は報告されていません。

用途

経口での使用

  • 消化器系の障害や重度の下痢、不妊症。
  • 利尿剤や収斂剤(しゅうれんざい)として使われることもあります。

外用での使用

  • 開放創や化膿性の傷を清潔にするために使用されることがあります。

安全性

  • 安全性に関する信頼できる十分な情報がないため、使用には注意が必要です。
  • 妊娠・授乳中: 情報が不足しているため、使用を避けてください。

副作用

  • 現在のところ、副作用は報告されていません。ただし、安全性に関する詳細な評価は行われていません。

効果

エルムバークの効果については、信頼できる十分な情報がありません。


使用方法と用量

成人

  • 経口:
    2杯の小さじで作ったお茶を1日2~3回摂取した例があります。お茶は、樹皮を150mLの沸騰した水で10~15分間煮出して濾すことで作ります。また、1日2~5グラムの粉末を使用したケースもあります。
  • 外用:
    20%の茶を1:1の割合で水で希釈して使用した例があります。

標準化と製品化

エルムバークの標準化に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物やサプリメントとの相互作用

  • 薬物との相互作用: 報告なし。
  • サプリメントとの相互作用: 報告なし。
  • 疾患との相互作用: 報告なし。
  • 検査との相互作用: 報告なし。

過剰摂取

エルムバークの毒性については十分な情報がありません。


作用メカニズム

  • 一般的な成分:
    アリファチック炭化水素やトリテルペンを含みます。
  • 生殖への効果:
    エルムバークは伝統的に女性の不妊症改善に使用されてきました。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の動物モデルでは、テストステロンの高値や卵胞の数を減少させたと報告されています。

エルムバークは伝統的な利用法があるものの、その効果や安全性についての科学的根拠は限られています。使用を検討する場合は、医療専門家に相談することをお勧めします。


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