イノモトソウ(Maidenhair Fern)

投稿者 :リンクプロ on

学名
Adiantum pedatum, Adiantum capillus-veneris

科名
アジアンタム科 (Adiantiaceae) またはシダ科 (Pteridaceae)


概要

イノモトソウはヨーロッパを原産とし、高さ約35cmに成長する植物です。伝統的に、咳、創傷治癒、月経困難症、過多月経の治療、および頭皮、消化器、肝臓、腎臓の健康維持に使用されてきました。


安全性

  • おそらく安全: アルコール飲料中に含まれる量で経口摂取する場合は安全とされています。イノモトソウは、アルコール飲料の香料として米国食品医薬品局 (FDA) に承認されています。

  • 医療目的での使用: 大量摂取時の安全性に関する信頼できる情報は不十分です。

  • 妊娠中:

    • 安全でない: 妊娠中の経口摂取は禁忌とされています。
  • 授乳中: 信頼できる情報が不十分なため、使用を避けるべきです。


副作用

  • 一般的な副作用: アルコール飲料中の少量摂取では良好に耐容されるとされています。
  • 重大な副作用(稀):
    • 経口使用: 嘔吐の報告があります。

効果

イノモトソウの有効性に関する信頼できる情報は不十分です。


投与量と管理

  • 成人(経口使用): 研究が限られているため、標準的な投与量は不明です。

薬理作用

  • 一般: 使用される部分は、乾燥した葉、全草、および根です。イノモトソウにはフラボノイド、フェニルプロパノイド、トリテルペノイド、カロテノイドが含まれています。
  • 抗炎症作用: イノモトソウのエタノール抽出物は、プロスタグランジンE2、インターロイキン6、腫瘍壊死因子の放出を抑制し、核因子カッパBの活性化を阻害することで抗炎症作用を示しました。また、マウスを用いた研究では抗炎症効果が確認されています。さらに、潰瘍性大腸炎の動物モデルでは、抗炎症作用と抗酸化作用の両方が確認されました。

相互作用

  • 薬物: 知られている相互作用はありません。
  • サプリメント: 知られている相互作用はありません。
  • 疾患: 知られている相互作用はありません。
  • 臨床検査: 知られている相互作用はありません。

過剰摂取と治療

  • 過剰摂取: 過剰摂取の症状や治療に関する信頼できる情報は不十分です。

イノモトソウは伝統的に多用途で使用されてきましたが、その安全性と有効性に関するエビデンスは限られています。医療目的での使用には注意が必要です。


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