学名
Isatis tinctoria(同義語 Isatis indigotica)
科名
アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
注意事項: 「ワイルドインディゴ」については別途記載を参照してください。
概要
アイサツは、北部および中国中部で育つ二年生植物で、小さな黄色い花を咲かせます。この植物の葉と根は、伝統的な中国医学で使用されてきました。また、インディゴ染料の原料としても伝統的に使用されています(12643,12644)。
安全性
-
おそらく安全
短期間、適切に局所使用する場合。具体的には、アイサツ葉エキス(インディゴナチュラリス)を含む製品(例:Lindioil)を指の周りの皮膚に1回0.05~0.1mL、1日2回、24週間使用しても安全性が確認されています(88276,108089)。
-
経口使用について:
安全性に関する信頼できる情報は不足しています。
-
妊娠中・授乳中:
安全性に関する十分な情報がないため、使用を避けてください。
副作用
-
一般:
経口および局所使用ともに、副作用は報告されていませんが、安全性についての徹底的な評価は行われていません。
有効性
おそらく有効
-
乾癬(爪乾癬):
臨床研究では、局所用のアイサツ葉エキスが爪乾癬の重症度を軽減する可能性が示されています。
証拠不足
-
加齢による皮膚変化:
アイサツが加齢による皮膚の外見を改善するかどうかは不明です。
用法・用量
-
成人(局所使用):
インディゴナチュラリスを含む製品(例:Lindioil)を指の周りの皮膚に1回0.05~0.1mL、1日2回、24週間使用します。
標準化と製剤化
- 具体的な製品(例:Lindioil)は、インディゴナチュラリス(アイサツ葉エキス)をオリーブオイルに配合し、インディゴナチュラリスを200mcg/mLに標準化しています(88276)。
相互作用
-
薬剤との相互作用:
知られていません。
-
サプリメントとの相互作用:
知られていません。
-
状態との相互作用:
アスピリンアレルギー: アスピリンアレルギーのある人は注意が必要です。
薬物動態
アイサツの薬物動態に関する信頼できる情報は不足しています。
作用機序
有効部位:
アイサツの有効部位は葉と根です(12643)。インディゴナチュラリス(葉エキス)は、主要成分としてインディルビンを含みます(88276)。
成分:
-
葉の成分:
イサタンA、イサタンB、インディカン、トリプタンシンなど。これらの成分は、葉を乾燥させる過程で増加します(12646)。
-
根の成分:
イサインジゴトン、サリチル酸、CPQ、シリン酸、安息香酸、2-アミノ安息香酸。
効果:
-
抗がん効果:
インディゴナチュラリスの成分であるインディルビンとその誘導体は、白血病やその他のがん細胞に抗増殖効果を持つ可能性があります(12642)。
-
抗炎症効果:
動物研究で、アイサツ抽出物が炎症や発熱を抑制することが示されています(12644)。また、ヒスタミンやセロトニンの放出を抑制し、COX-2やロイコトリエンB4の生成を阻害することが示されています。
-
抗ウイルス効果:
初期研究によると、インディルビンはインフルエンザウイルスによる気道炎症を抑制する可能性があります(12640)。
分類
References