ロベリア (Lobelia)

投稿者 :リンクプロ on

概要 (Overview)

ロベリアは、カナダやアメリカ北部に自生する花の植物です。その葉の味がタバコに似ていることから「インディアンタバコ」とも呼ばれています(18)。


使用目的 (People Use This For)

  • 経口使用:
    喘息、気管支炎、百日咳、禁煙、新生児無呼吸の治療。また、発汗を促すため、鎮静剤としても使用されます。

  • 外用:
    筋肉の炎症、リウマチ性結節、打撲、捻挫、虫刺され、ウルシかぶれ、白癬などに使用されます。

  • 製造用途:
    咳止め製品や局所刺激製品に使用されます。


安全性 (Safety)

  • 経口:
    安全ではない可能性が高い (LIKELY UNSAFE) とされ、600-1000 mgの服用で毒性を示し、4000 mgの服用で致命的となる場合があります(18)。

  • 外用:
    外用での安全性に関する信頼できる情報は不足しています。

  • 妊娠および授乳中:
    経口使用で安全ではない可能性が高い (LIKELY UNSAFE)。吐き気を引き起こす作用があるためです(4,12)。外用の安全性に関する情報は不足しており、使用は避けるべきです。


副作用 (Adverse Effects)

  • 一般的な副作用:
    • 経口使用:
      嘔吐、下痢、咳、めまい、震え、喉の刺激が生じる場合があります(4,16414)。50 mgの少量でもこれらの副作用が報告されています。600 mg以上の服用では毒性を示し、発汗、頻脈、痙攣、低体温、低血圧、昏睡、死亡を引き起こす可能性があります(4,11)。

有効性 (Effectiveness)

  • 効果がない可能性がある (POSSIBLY INEFFECTIVE):

    • 禁煙:
      ロベリアの成分であるロベリンを使用した禁煙の研究は、小規模で短期間のもので、効果に一貫性がなく、多くは利益を示していません(16413,16414,59987)。
  • その他の用途については、信頼できる情報が不足しています。


投与量と使用法 (Dosing & Administration)

  • 成人: 推奨用量は不明。

相互作用 (Interactions)

  • 薬物との相互作用:

    • リチウム:
      ロベリアには利尿作用があると考えられ、リチウムの排泄を減少させ、その血中濃度を上昇させる可能性があります。リチウムの投与量を調整する必要があるかもしれません。
  • サプリメントとの相互作用:

    • タバコ:
      ロベリアとタバコの併用は、ニコチンの作用および副作用を増強する可能性があります(505)。

過剰摂取 (Overdose)

過剰摂取の毒性に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物動態 (Pharmacokinetics)

信頼できる情報は不足しています。


作用機序 (Mechanism of Action)

  • 適用可能な部位:
    地上部分。ロベリアの主要成分はロベリンであり、ピペリジンアルカロイドに分類されます(59982)。他のアルカロイドにはロベラニジン、ロベラニン、ノロベラニン、レロバニジンなどがあります。

  • 抗うつ作用:
    ロベリアの成分であるベータ-アミリンパルミタートは、抗うつ作用を持つ可能性があります(59990,59989)。この成分は新たに合成されたノルエピネフリンの放出を促進し、ノルアドレナリン系の活性を高めます。

  • 催吐作用:
    ロベリンは動物研究で吐き気を引き起こすことが確認されています(59983)。

  • ニコチン作用:
    ロベリンはニコチン受容体に対してアゴニストおよびアンタゴニストの両方として作用し、ドーパミンの再取り込みを阻害します(59977,59974,16414)。


分類 (Classifications)

  • 利尿剤 (Diuretics)

References

See Monograph References


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