ライム (Lime)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Citrus aurantifolia(別名:Citrus medica var. acida, Citrus acida)
科名
ミカン科 (Rutaceae)
注意事項
リンデン(Linden)と混同しないでください。
概要
ライムは柑橘系の果物で、東南アジアが原産です。タイを含む様々な地域で伝統医療に使用されてきました。
用途
経口で使用
壊血病、マラリア、鎌状赤血球症、禁煙補助、赤痢、便秘、消化促進、腎結石、膀胱結石、減量、鉄欠乏性貧血の改善に使用されます。
外用で使用
ライムオイルは刺激剤や防腐剤として、また吐き気に使用されます。
膣内で使用
性病やHIV/AIDSの予防、避妊目的でライムジュースが使用されます。
化粧品
ライムオイルは香料成分や固定剤として使用されます。
安全性
-
おそらく安全
食品に通常含まれる量で経口摂取する場合、一般的に安全とされています(GRASステータスを取得)。 -
おそらく安全ではない
ライムオイルやライムジュースを外用する場合、光感作性の成分が含まれているため注意が必要です。また、膣内使用においても20%以上の濃度では副作用が報告されています。 -
妊娠・授乳中
食品に含まれる通常量以上の使用は避けてください。
副作用
-
一般的な副作用
ライムジュースの摂取はまれに下痢や歯の感受性増加、摩耗を引き起こす可能性があります。 -
外用時の副作用
ライムオイルやライムジュースは接触性皮膚炎や光線過敏症を引き起こすことがあります。 -
膣内使用の副作用
20%以上の濃度では、焼けるような感覚、乾燥、痛み、かゆみ、発赤、むくみ、異常出血を引き起こす可能性があります。
有効性
以下の用途については信頼できる十分な情報が不足しています:
- 鉄欠乏性貧血
- マラリア
- 鎌状赤血球症
- 禁煙補助
用法・用量
成人
- 禁煙補助:必要に応じて新鮮なライムを12週間使用。
小児
- マラリア:5カ月から13歳の子どもにライムジュースを1日3回、72時間使用(10-15 mL/回)。
- 鎌状赤血球症:体重に応じて5-15 mLを1日2回、6カ月間使用。
相互作用
薬物との相互作用
-
CYP3A4基質:ライムジュースはCYP3A4を阻害し、一部の薬剤の血中濃度を上昇させる可能性があります。
-
光感作薬:ライムオイルとの併用で光毒性のリスクが増加する可能性があります。
サプリメントとの相互作用
既知の相互作用はありません。
過剰摂取
マウスの実験では、ライム粉末10 g/kgの摂取で急性毒性は認められませんでした。
作用機序
-
腎結石予防効果
ライムジュースに含まれるクエン酸やカリウムが尿のpHを上昇させるほか、抗酸化作用を示すことがあります。 -
抗ウイルス効果
ライムジュースの膣内使用による病原体、特にHIVに対する保護効果が注目されていますが、同時に粘膜損傷のリスクもあるため注意が必要です。 -
光感作作用
ライムオイルに含まれるフロクマリン(ベルガプテン、5-メトキシプソラレンなど)は光感作性を有します。
分類
- CYP3A4阻害剤
- 光感作剤
ライムは多くの用途がある一方、外用や高濃度での使用に注意が必要です。特に薬物相互作用や光毒性には警戒してください。
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