マシュマロ(Marshmallow)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Althaea officinalis(シノニム:Althaea taurinensis)
科名
アオイ科(Malvaceae)
概要
マシュマロはヨーロッパやアジアの一部を原産とする多年草で、世界中で栽培されています (92844)。2000年以上にわたり、ヨーロッパの伝統医療で使用されてきました。カール大帝は修道院でのマシュマロ栽培を命じたとされています (92846)。マシュマロの葉(皮付きまたは皮なし)や乾燥した根が商業製品に使用されます (92845)。
安全性
-
おそらく安全:
マシュマロの根と葉は、食品に一般的に含まれる量で使用する場合。マシュマロの根は、米国で食品用途に関して「一般に安全と認められる」(GRAS)とされています (4912)。 -
おそらく安全:
マシュマロの根と葉が医薬品として経口または外用で適切に使用される場合 (4,12,62020)。 -
不明:
マシュマロの花の安全性については信頼できる情報が不足しています。
妊娠および授乳
- 信頼できる情報が不足しているため、使用は控えてください。
副作用
-
一般的な副作用:
経口および外用での使用において、副作用は報告されていません。ただし、安全性についての徹底的な評価は行われていません。
効果
十分な証拠がないため評価できないもの
- ACE阻害剤による咳
- アトピー性皮膚炎(湿疹)
- 乳房のうっ血
- 便秘、咳、下痢、発熱、呼吸器感染症
- ヴァギナカンジダ症
これらの用途についてさらなる研究が必要です。
投与と使用方法
成人
- 経口:研究が限られており、標準的な用量は不明です。
- 外用:研究が限られており、標準的な用量は不明です。
標準化と製剤化
マシュマロの標準化に関する信頼できる情報は不足しています。
薬物との相互作用
- 抗凝固剤/抗血小板剤:軽度の相互作用の可能性があります。理論上、マシュマロの花は抗血小板効果を持つ可能性があります。
- リチウム:中程度の相互作用の可能性があります。理論上、マシュマロの利尿作用によりリチウムの排泄が減少し、血中濃度が上昇する可能性があります。
- 経口薬:粘液が経口薬の吸収を妨げる可能性があります。
作用機序
一般的な特性
- 適用部分は葉と根です。マシュマロの根には6.2-11.6%の粘液多糖類、フラボノイド、糖類、アミン、脂肪、カルシウムオキサレート、クマリン、フェノール酸、ステロールなどが含まれます (62031)。
- 粘液質の成分が多くの薬理効果に寄与すると考えられています (92846)。
主な効果
-
抗炎症効果
フラボノイドや粘液が細胞膜を安定させ、炎症性メディエーターの放出を抑制すると考えられています (92846)。 -
抗微生物効果
一部の細菌や真菌に対して活性を持つ可能性があります (92847)。 -
抗酸化効果
花の色によって抗酸化活性が異なり、赤みがかったピンクの花が最も高い抗酸化活性を示します (92844)。 -
胃腸保護効果
粘液やフラボノイドが胃粘膜を保護し、潰瘍形成を防ぐとされています (92846)。 -
血小板抑制効果
血小板機能を阻害し、凝集を抑える可能性があります (92846)。 -
咳止め効果
粘液質が呼吸器の粘膜を保護し、咳を抑えるとされています (31530,62030)。 -
皮膚への効果
ステロイドとの併用により、皮膚炎の治療に役立つ可能性があります (62024,62025)。
分類
- 抗血小板剤
- 利尿剤
References
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