サルサパリラ(Sarsaparilla )

投稿者 :リンクプロ on

Sarsaparilla (サルサパリラ)

学名

  • Smilax febrifuga
  • Smilax aristolochiifolia(メキシコサルサパリラ)
  • その他の種も含む

科名

  • Smilacaceae(サルトリイバラ科)

概要

サルサパリラは熱帯地域に自生する植物群で、約350種が知られています。代表的な種として、Smilax officinalisSmilax glabraSmilax aristolochiifolia などがあります。

  • 利用部位:主に根が使用されます。
  • 伝統的利用:関節リウマチ、慢性的な痛み、皮膚疾患、抗炎症目的など。
  • 市販製品の多くは、特定の種を明記していません。

安全性

  • おそらく安全
    • 食品中に一般的に含まれる量では安全とされています。
    • アメリカでは食品用途として一般に安全と認識されています(GRAS)。
  • 妊娠・授乳中
    • 信頼できる情報が不足しているため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用
    • 通常の使用量では副作用は報告されていませんが、詳細な安全性評価が不足しています。
  • 消化器系
    • 根が利尿作用を持つ可能性があり、過剰摂取で電解質バランスが乱れる可能性があります。

効果

効果が不明な用途

  1. 癌(がん)
    • がん治療に利用する可能性が議論されていますが、十分な科学的証拠はありません。
  2. 乾癬(かんせん)
    • 炎症性皮膚疾患として利用が検討されていますが、効果は確認されていません。
  3. 関節リウマチ
    • 伝統的に利用されていますが、科学的根拠は限定的です。

投与と用量

  • 標準用量
    • 研究データは限定的で、推奨用量は確立されていません。
  • 伝統的な用法
    • 乾燥した根を1〜4グラム煮沸したお湯で5〜10分間煮出し、1日3回摂取。

作用機序

  • 主成分

    • サポニン(サルササポゲニン、スマイラゲニン)
    • フラボノイド(アスチルビンなど)
    • 植物ステロール(ベータシトステロール、スティグマステロールなど)
    • 一部の製品では誤解を招く表現として「ステロイドに変換可能」とされることがありますが、体内でアナボリックステロイドに変換されることはありません。
  • 主な作用

    1. 抗炎症作用
      • 動物研究で抗炎症効果が確認されていますが、詳細な作用機序は不明です。
    2. 抗関節リウマチ作用
      • フラボノイド成分(アスチルビン)が関節リウマチの炎症を抑える可能性があります。
    3. 抗癌作用
      • 細胞実験では、細胞の成長停止やアポトーシスを誘導する効果が示されています。
    4. 利尿作用
      • 伝統的に利尿剤として使用されていますが、詳細な研究は不足しています。

相互作用

  1. ジゴキシン(Lanoxin)
    • 心毒性のリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。
  2. リチウム
    • 利尿作用によりリチウムの血中濃度が上昇し、副作用が増加する可能性があります。

注意事項

  • 腎機能障害や電解質バランスに影響を与える可能性があるため、専門家に相談してください。
  • 伝統的な薬草としての使用は広範ですが、科学的根拠が限定的であることを理解する必要があります。

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