グランドアイビー (Ground Ivy)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Glechoma hederacea (別名: Nepeta glechoma, Nepeta hederacea)
科名
シソ科 (Lamiaceae/Labiatae)
概要
グランドアイビーはヨーロッパ、アジア、北アメリカに分布する植物で、伝統的に以下の目的で使用されてきました。
- 経口: 胆石、消化器系、腎臓・膀胱の不調、月経不順、上気道炎症、関節炎。
- 局所: 皮膚疾患、傷の治癒。
安全性
-
可能性として安全
- 食品中の香料として利用される量では安全とされています (4)。
- 局所使用の場合、1%のグランドアイビー抽出物ローションを最大8週間、1日2回適用しても安全とされています (95014)。
-
妊娠中: 使用は危険。流産作用があるため避けてください (4)。
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授乳中: 十分な情報が不足しているため、使用を避けるべきです。
副作用
-
一般的な副作用:
- 経口および局所使用ともに通常は耐容性が高いとされていますが、安全性の詳細な評価は行われていません。
- 局所使用でまれにかゆみや刺激感が報告されています。
有効性
-
証拠が不十分な用途
- 日焼け: 局所的に使用した場合の効果は不明です。
さらなる研究が必要です。
投与量と使用方法
-
成人:
- 経口: 研究が限られており、典型的な用量は不明です。
- 局所: 1%ローションが臨床研究で使用されました (95014)。
標準化と製剤
標準化に関する十分な情報はありません。
薬物との相互作用
- 既知の相互作用はなし。
サプリメントとの相互作用
-
ペニーロイヤル (Pennyroyal)
- 理論上、グランドアイビーは肝毒性の可能性があるため、ペニーロイヤルとの併用には注意が必要です。
作用機序
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主成分:
- グランドアイビーはカリウムや鉄の豊富な供給源であり、フェノール類やトリテルペノイド(ウルソール酸、オレアノール酸)を含みます。
- 他の成分として、ロスマリン酸やフラボノイドが含まれています。
-
抗がん効果:
- 動物研究で、ウルソール酸とオレアノール酸がエプスタイン・バーウイルスの活性化や腫瘍促進を抑制することが示されています (54201)。
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抗炎症効果:
- 動物研究で、グランドアイビーはマクロファージからの一酸化窒素や炎症性サイトカイン(IL-12、TNF-alpha)の放出を抑制することが示されています (54198)。
-
抗結石効果:
- 動物研究で胆石形成を減少させる可能性が示されています。作用機序には胆汁酸組成への影響や抗酸化活性が含まれると考えられています (108157)。
-
皮膚効果:
- 紫外線による炎症反応を抑制し、色素沈着を減少させる可能性があると考えられています (95014)。
注意点
- 妊娠中の使用は避けてください。流産のリスクがあります。
- 肝毒性の可能性があるため、ペニーロイヤルなど他の肝毒性を持つ成分との併用は控えてください。
- 大量摂取は胃腸や腎臓の刺激、肝臓へのダメージを引き起こす可能性があります。
グランドアイビーは伝統的に多用途で使用されてきましたが、科学的根拠は限られており、使用には慎重な判断が必要です。
References
See Monograph References
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- タグ: サプリメント