L-シトルリン (L-Citrulline)
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概要
L-シトルリンは非必須α-アミノ酸であり、体内で自然に生成されます。L-アルギニンに代謝され、特にスイカ(Citrullus vulgaris)から初めて単離されたことに由来する名称が付けられています (16466)。
安全性
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可能性として安全:
- 経口摂取: 臨床試験で1.5~6グラム/日を2か月まで使用して安全性が確認されています。15グラムの単回投与または24時間以内の複数回投与も報告されています (94954, 16470)。
- 子供: 適切な量であれば安全。0.17 g/kg/日の使用や、6.5~10歳の子供に7.5グラム/日を26週間使用した安全性が確認されています (100976)。
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妊娠および授乳中: 十分な信頼できる情報がないため使用を避けるべきです。
副作用
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一般的な副作用:
- 消化不良、胃もたれ。
有効性
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効果が期待される:
- 運動パフォーマンス: 無酸素性運動の前に単回投与すると、疲労軽減や一部の運動パフォーマンス改善が見られる可能性があります。ただし、有酸素運動に関しては結果が一貫していません。
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効果が不十分または期待できない:
- サルコペニア: 構造化された運動に追加しても、筋力増強には寄与しない可能性があります。
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十分な証拠がない:
- 心血管疾患: 使用の関心はあるが、効果に関する十分な証拠はありません。
- 高血圧: 血圧低下効果に関しては結論が出ていません。
- 勃起不全: 利益があるかどうかは不明。
投与量と使用法
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成人:
- 通常、1.5~5グラム/日を1~4か月間使用。シトルリンマレートとしては6~12グラムの単回投与が一般的です。
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子供:
- 使用量に関する研究は限られています。
薬物との相互作用
- 降圧薬: 理論上、相乗作用による低血圧リスクの可能性があります。
- PDE-5阻害薬: 理論上、血管拡張効果が増加する可能性があります。
作用機序
L-シトルリンは、腸の粘膜と肝臓で合成されるアミノ酸です。腸の粘膜ではグルタミンとオルニチンから生成され、肝臓のミトコンドリアでは尿素サイクルの中間体として働きます (16461)。また、L-シトルリンはL-アルギニンに変換され、一酸化窒素(NO)の産生を促進します。NOは血管拡張作用を持ち、運動パフォーマンスや循環機能に寄与すると考えられています (16465)。
分類
- アミノ酸
- 血管拡張剤
- エルゴジェニック補助剤
- エネルギーブースター
References
See Monograph References
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- Tags: サプリメント