レシチン (Lecithin)

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注意事項

レシチンはアルファ-GPCやコリン(レシチンの代謝物)、フォスファチジルコリンやフォスファチジルセリン(レシチンの成分)、大豆(レシチンの供給源)とは別個の成分として扱われます。


概要

レシチンは、主にフォスファチジルエステル(例: フォスファチジルコリン)からなるリン脂質の混合物です。卵黄、大豆、魚、内臓肉などの食品に含まれており、供給源によって成分組成が異なります。レシチンは、コリンの主要な食事供給源です。また、食品や医薬品、化粧品の乳化剤や安定剤としても使用されます。


使用目的

経口:

  • 筋肉の強化
  • 神経系の健康のサポート
  • 肝臓保護
  • コリン供給源としての利用

外用:

  • 保湿剤として、乾燥肌や皮膚炎の軽減を目指す製品に使用。

安全性

  • おそらく安全: 食品に含まれる量を経口摂取する場合。

  • おそらく安全: 医療用途で適切に使用する場合(1日最大30グラムまで、最長6週間の使用で安全性が確認されています)。

  • おそらく安全: 外用の場合。

  • 妊娠および授乳中:

    • 食品量での使用は安全と考えられていますが、医療用途での使用に関する信頼できる情報は不足しています。

副作用

  • 一般的にレシチンはよく耐容されますが、以下の軽度の副作用が報告されています。
    • 腹痛
    • 下痢
    • 満腹感
    • 吐き気

効果

おそらく効果がない:

  • アルツハイマー病:レシチンはアルツハイマー患者の日常機能を改善しません。

信頼できる証拠が不十分:

  • 加齢に伴う認知機能低下、双極性障害、乾燥肌、脂質異常症など。

用量と投与方法

  • 成人: レシチンは通常、1日20~30グラムの用量で使用されます。

メカニズム

  • 一般:
    レシチンはフォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシトールなどのリン脂質混合物で、食品やサプリメントで摂取可能です。

  • 神経系:
    レシチンの摂取は血中コリンレベルを増加させますが、これがコリン作動性神経機能に顕著な影響を及ぼすことはありません。

  • 心血管系:
    レシチンはオメガ-6脂肪酸レベルを増加させますが、オメガ-3レベルには影響を与えません。心血管健康への全体的な影響は不明です。

  • 皮膚保湿:
    トランスエピダーマル水分喪失(TEWL)を減少させ、皮膚の保湿をサポートします。

  • 肝臓保護:
    動物研究では、レシチンがアルコール誘発性の肝損傷を軽減する可能性が示唆されています。


分類

  • オメガ-3およびオメガ-6脂肪酸を含む天然成分

レシチンは安全性が高いとされていますが、一部の疾患やアレルギーとの関連に注意が必要です。また、使用目的によっては、信頼できる証拠が不十分な場合があります。

 

References

See Monograph References


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