ラキソジェニン (Laxogenin)

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学名:
16-hydroxy-5',7,9,13-tetramethylspiro[5-oxapentacycloicosane-6,2'-oxane]-19-one


概要

ラキソジェニンは、天然の植物ホルモンであるブラシノステロイドの一種です。十分な科学的根拠はないものの、アナボリックステロイドの代替としてサプリメントに使用されることがあります。
その合成誘導体である 5-alpha-hydroxy laxogenin は、ラキソジェニンの代わりに販売される場合もありますが、これは通常 ジオスゲニン から合成されたものです。市場に出回っている多くの製品は、ラベルに表示された成分量を含んでいないか、禁止成分を含む場合があります。


使用目的

経口:
筋肉量や筋力を増加させる目的で使用されます。


安全性

おそらく安全ではない:

  • 経口使用時:
    ラキソジェニンや5-alpha-hydroxy laxogenin自体の安全性は臨床試験で十分に研究されていません。
    多くの製品には、禁止成分(アリミスタン、DHEA、テストステロンフェニルプロピオネートなど)が含まれている可能性があります。

妊娠および授乳中:

  • 信頼できる情報が不足しているため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般:
    ラキソジェニン自体の副作用に関する情報は限られています。ただし、製品が禁止成分で汚染されている可能性があります。

効果

  • 科学的根拠が不十分:
    筋肉成長の促進における効果や安全性について十分な証拠がありません。

用量と投与方法

  • 成人:
    標準的な用量に関する情報はありません。

標準化と製剤

市販のラキソジェニン製品には一貫性や正確なラベル表示がないことが問題視されています。一部の調査では、ラベルに表示されている 5-alpha-hydroxy laxogenin が実際には含まれていない製品も確認されています。また、ジオスゲニンやその他の禁止成分が含まれるケースも報告されています。


薬物との相互作用

既知の相互作用なし


サプリメントとの相互作用

既知の相互作用なし


過剰摂取

過剰摂取の症状や治療法に関する信頼できる情報は不足しています。


メカニズム

一般:
ラキソジェニンは、植物由来のステロイドであるブラシノステロイドの一種で、主に植物の花粉、種子、葉に含まれています。また、Smilax sieboldiiAllium chinenseSolanum unguiculatum などの植物で微量検出されています。合成誘導体 5-alpha-hydroxy laxogenin はジオスゲニンから作られます。

  • 筋肉増加効果:
    ラキソジェニンは、植物ホルモンとしての性質を基に筋肉成長を促進すると理論づけられていますが、これを裏付ける動物や人間の研究は存在しません。

分類

  • パフォーマンス向上補助剤 (Ergogenic Aids)

References

See Monograph References


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