ラベンダーコットン(Lavender cotton)

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学名: Santolina chamaecyparissus
科名: キク科(Asteraceae/Compositae)


概要

ラベンダーコットンは低木で、高さは最大50 cmに達し、黄色い花の房(花序)を持ちます (95554)。この植物全体が外用で、強い香りを持つため、衣類の虫よけや昆虫忌避剤として使用されます (18)。ラベンダーとは無関係で、その香りもラベンダーとは異なります (513)。


利用法

  • 経口:
    ラベンダーコットンは消化器系の不調、月経前症候群(PMS)、腸内寄生虫感染、黄疸、筋肉のけいれんに使用されます。また、抗炎症作用があるとされています。

  • 外用:
    昆虫忌避剤として使用されます。


安全性

  • 信頼できる情報の不足
    ラベンダーコットンの安全性に関する信頼できる情報は不足しています。

  • 妊娠・授乳中:
    十分な信頼できる情報がないため、使用を避けてください。


副作用

  • 一般的な注意事項:
    ラベンダーコットンは、キク科(Asteraceae/Compositae)植物に敏感な人にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。この科には、ブタクサ、キク、マリーゴールド、デイジーなどのハーブが含まれます。

効果

ラベンダーコットンの有効性に関する信頼できる情報は不足しています。


用法・用量

  • 成人の経口使用:
    一般的に、ラベンダーコットンの根樹皮を1ティースプーン分、蓋をした容器で水3カップと共に30分間煮出します。この液体を蓋をしたままゆっくり冷却し、冷えた状態で1日1~2カップ摂取します (5254)。

標準化と製剤

ラベンダーコットンの標準化に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物との相互作用

知られている相互作用はありません。


サプリメントとの相互作用

知られている相互作用はありません。


状態との相互作用

  • 交差アレルギー(CROSS-ALLERGENICITY)
    キク科植物にアレルギーがある場合、ラベンダーコットンに対しても反応する可能性があります。

過剰摂取

ラベンダーコットンの毒性に関する信頼できる情報は不足しています。


薬理動態

ラベンダーコットンの薬理動態に関する信頼できる情報は不足しています。


作用機序

  • 利用可能な部分:
    ラベンダーコットンの地上部および根樹皮が適用部分です。

  • 有効成分:
    ラベンダーコットンには、フェノール酸、セスキテルペン、フラボノイド(例: ネペチン)が含まれています (95555,104787)。メタノール抽出物は水抽出物よりもフェノール酸とフラボノイドの含有量が高いとされています (104787)。また、ラベンダーコットンの精油にはカンファー、クベノール、1,8-シネオール、β-ユーデスモールが含まれています (95553,95554)。

  • 抗炎症作用:
    動物モデルでの研究により、ラベンダーコットンのメタノール抽出物がアラキドン酸およびホスホリパーゼA2によって誘発される浮腫を軽減することが示されています (95555)。また、試験管内研究では、ラベンダーコットン葉抽出物が多形核白血球の活動(脱顆粒、移動、食作用)を抑制することが示されています (104787)。

  • 抗菌作用:
    ラベンダーコットンの根や花から得られる精油は、抗真菌性および抗菌性を示しています (95553,95554,95556)。

References

See Monograph References


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