ラウリン酸(Lauric Acid)

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学名

Lauric Acid


概要

ラウリン酸は中鎖脂肪酸で、炭素数が12の飽和脂肪酸です。ココナッツオイル、パーム核油、植物性脂肪に含まれています。


安全性

  • おそらく安全(LIKELY SAFE)
    • 食品中に一般的に含まれる量で経口摂取する場合は安全と見なされています。ラウリン酸はアメリカで「一般に安全と認められている(GRAS)」とされています。
  • 妊娠・授乳中
    • 食品中の量での摂取は安全と考えられています。ただし、医薬品量での安全性に関する信頼できる情報は不十分です。

副作用

  • 一般的な副作用
    • 食品量で使用する場合、通常は良好に耐容されます。医薬品量での使用に関する情報は限られています。

効果

ラウリン酸の臨床的な有効性に関しては十分な信頼できる証拠がありません。

  • 評価が不十分な用途(INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE TO RATE):
    • 気管支炎
    • 風邪
    • 性器ヘルペス
    • HIV/AIDS
    • インフルエンザ
    • 腸内寄生虫感染
    • 膣カンジダ症

さらなる研究が必要です。


用法・用量

  • 成人
    研究が限られているため、典型的な投与量は不明です。

標準化および製剤

ラウリン酸の標準化に関する十分な信頼できる情報はありません。


薬物との相互作用

現時点で知られている相互作用はありません。


作用機序

  • コレステロールへの影響:
    ラウリン酸は飽和脂肪酸であり、大量摂取すると心臓病のリスクを高める可能性があります。ただし、トランス脂肪酸と異なり、ラウリン酸は総コレステロールやLDL(低密度リポタンパク)コレステロールだけでなく、HDL(高密度リポタンパク)コレステロールも増加させます。これにより、トランス脂肪酸ほど心臓病のリスクを高めない可能性があります。

  • 血糖調節効果:
    ラウリン酸は胃排出を遅延させ、腸ホルモン(グルカゴン様ペプチド-1)の分泌を増加させることで、食後血糖値を抑える可能性があります。

  • 満腹感への影響:
    ラウリン酸は腸でコレシストキニン(CCK)の分泌を刺激し、食後のエネルギー摂取を減少させる可能性があります。

  • 代謝への影響:
    動物研究では、ラウリン酸が長鎖脂肪酸(例:パルミチン酸)と比較して、炎症を減少させ、筋肉のグルコース取り込みを改善することが示されています。


分類

中鎖脂肪酸、食品成分

References

See Monograph References


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