バチルス・サブティリス（Bacillus subtilis）

説明
バチルス・サブティリス（B. subtilis）は、人間の腸内に自然に存在するプロバイオティクス（「善玉」菌）の一種です。発酵食品にも含まれています。

B. subtilisのような「善玉」菌は、体が食べ物を分解し、栄養素を吸収し、病気を引き起こす可能性のある「悪玉」菌と戦うのを助けます。この菌は、ヨーグルトなどの発酵食品に添加されることもあり、また栄養補助食品としても見られます。

B. subtilisは、抗生物質による下痢の予防に使われます。また、運動能力向上、湿疹、便秘、消化不良、ガス、過敏性腸症候群（IBS）などの多くの症状に使用されていますが、これらの用途を支持する十分な科学的証拠はほとんどありません。

B. subtilisをBacillus coagulans、他のプロバイオティクス、ナットウキナーゼ、または発酵乳、ケフィア、ヨーグルトなどの発酵食品と混同しないでください。これらは同じものではありません。また、以前認識されていたバチルス・サブティリスの3つの亜種が最近再分類されました。B. subtilisとして販売されている製品には、実際には新しく分類されたBacillus inaqosorum、Bacillus spizizenii、Bacillus stercorisが含まれている場合があります。

効果の評価
NatMed Proは、科学的証拠に基づいて効果を次のスケールで評価します：有効、可能性が高い有効、有効の可能性がある、無効の可能性がある、可能性が高い無効、無効、評価に不十分な証拠。

有効の可能性がある

• 抗生物質による下痢（抗生物質関連下痢）: 口からB. subtilisを摂取することで、抗生物質による下痢を予防できるようです。

B. subtilisは他の多くの目的で使用されていますが、その効果があるかどうかを判断するための信頼できる情報は十分ではありません。

安全性
口から摂取する場合: 一部のB. subtilis株は食品でよく消費されています。薬として使用する場合、B. subtilisはほとんどの人にとっておそらく安全です。B. subtilis株BS50、B2335、CU1、MB40、MY02、R0179は、1日あたり20～100億コロニー形成単位（CFU）の用量で2～8週間安全に使用されています。一般的に良好に耐えられています。

特別な注意事項と警告:

• 妊娠中および授乳中: 妊娠中や授乳中の使用が安全かどうかについて、信頼できる情報は十分にありません。安全を期すため、食品レベルの摂取にとどめてください。
• 子供: Bacillus subtilisが子供、特に非常に小さい早産児に対して安全かどうかについて、信頼できる情報は十分にありません。
• 免疫機能が低下している場合: プロバイオティクスは、免疫機能が低下している少数の人に血液感染を引き起こした事例があります。免疫機能が低下している場合は、プロバイオティクス（B. subtilisを含む）を摂取する前に医師に相談してください。

薬物相互作用:

• 抗生物質
  相互作用の評価＝中程度 注意が必要です。
  B. subtilisは善玉菌の一種です。抗生物質は体内の有害な細菌を減少させるために使用されます。抗生物質とB. subtilisを一緒に摂取すると、B. subtilisの効果が減少する可能性があります。この相互作用を避けるため、B. subtilis製品は抗生物質の少なくとも2時間前または後に摂取してください。

ハーブとの相互作用
ハーブやサプリメントとの相互作用は知られていません。

食品との相互作用
食品との相互作用は知られていません。

用量
成人では、B. subtilisは単独または他のプロバイオティクスと一緒に、1日あたり2～50億コロニー形成単位（CFU）の用量で最大8週間摂取されています。特定の症状に対して最適な製品と用量については、医療提供者に相談してください。

他の名前
B. subtilis, B. subtilis natto, Bacillus inaqosorum, Bacillus spizizenii, Bacillus stercoris, Bacillus subtilis subsp. inaqosorum, Bacillus subtilis subsp. spizizenii, Bacillus subtilis subsp. stercoris, Bacillus subtilis subsp. subtilis, Bacillus subtilis subsp. subtilis var. natto, DE111.