キウイ(Kiwi)

Posted by リンクプロ on

学名
Actinidia chinensis
科名
マタタビ科(Actinidiaceae)


概要

キウイは果実を生産する落葉性のツル植物で、東アジアが原産です(57477)。


人々が使用する目的

経口使用:
キウイは喘息、消化不良(ディスペプシア)、便秘、過敏性腸症候群(IBS)、高血圧に使用されます。

食品:
生の果実として食べられたり、焼き菓子や料理に使われたり、スポーツドリンクやジュースの成分として使用されます。

製造:
キウイは肉を柔らかくするための酵素としても使用されます。


安全性

おそらく安全:
食品として通常の量を経口摂取する場合(6)。

妊娠・授乳:
食品として通常の量を摂取する場合はおそらく安全(6)。ただし、医薬品としての摂取についての信頼できる情報が不足しているため、使用を避けてください。


副作用

一般:
キウイは通常よく耐えられますが、一部の人では唇、口、舌、喉にアレルギー反応(嚥下困難、蕁麻疹、皮膚炎、血管浮腫、嘔吐など)が起こることがあります(6, 57496, 109591)。さらに、吐き気、下痢、急性膵炎などの症状も報告されています(57464)。重篤な場合、アナフィラキシー反応や喘息の悪化を引き起こすこともあります(51576, 57492)。


有効性

信頼できる十分な証拠はありません。

喘息:
ビタミンCを豊富に含む柑橘類(キウイを含む)の摂取が、喘息患者の肺機能を改善する可能性がありますが、一部の研究では効果が確認されていません(6049)。

便秘:
キウイを1日2個、4週間摂取すると、自然排便の回数が増加し、満足度が向上することが示されています(57530)。

高血圧:
軽度の高血圧患者がキウイを1日3個、8週間摂取すると、収縮期血圧が3.6mmHg、拡張期血圧が1.9mmHg低下することが確認されています(57648)。

過敏性腸症候群(IBS):
便秘を伴うIBS患者がキウイを1日2~3個、4週間摂取すると、排便回数が増加し、便秘や痛みの症状が改善される可能性があります(103293)。


用法と用量

便秘:
キウイを1日2個、4週間摂取(57530)。
高血圧:
キウイを1日3個、8週間摂取(57648)。
過敏性腸症候群(IBS):
キウイを1日2~3個、4週間摂取(57571, 103293)。


薬物との相互作用

  • 抗凝固薬/抗血小板薬: キウイは血小板凝集を抑制する可能性があり、出血リスクを高める可能性があります(57498)。
  • 抗高血圧薬: キウイが血圧を低下させるため、高血圧薬との併用で過剰な血圧低下が起こる可能性があります(57648)。

作用機序

一般:
キウイにはビタミンC、E、セロトニン、カリウムが豊富に含まれています(6, 57643)。その他、カテキン、ルテイン、ゼアキサンチン、トリテルペノイド、フラボノイド、酵素(アクチニジンなど)が含まれます。

抗喘息効果:
ビタミンCや他の成分の抗酸化作用によるものと考えられています(6049)。

抗炎症効果:
キウイを1日3個摂取すると、炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子アルファのレベルが低下します(103293)。

抗酸化効果:
キウイの抗酸化作用は、ビタミンC含有量によるものが大きいとされていますが、その他の成分も関与しています(57472)。

抗血小板効果:
キウイを1~3個摂取すると、血小板凝集が抑制されることが研究で確認されています(57498)。


分類

  • 抗血小板薬
  • 下剤

References

See Monograph References


Share this post



← Older Post Newer Post →