インディゴ・パルクラ(Indigo pulchra)

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学名
Indigofera pulchra Willd.(シノニム:Indigofera dorycnium, Indigofera dupuisii


マメ科(Leguminosae-Papilionoideae または Fabaceae


概要

インディゴ・パルクラは、西アフリカのサバンナ地域に生育する低木です (94883)。伝統的に薬草として利用されてきました (94882)。


利用目的

  • 経口使用: マラリア、下痢、痛風、痔疾、糖尿病、痛み、炎症性疾患、蛇咬傷の治療。
  • 外用使用: 傷の感染症の治療。

副作用

  • 一般的な副作用: 現在、副作用の報告はありません。ただし、安全性に関する十分な評価は実施されていません。

安全性

  • 妊娠および授乳中: 十分な信頼できる情報がないため、使用は避けてください。

有効性

現在、インディゴ・パルクラの効果に関する信頼できる情報は不足しています。


投与と使用方法

  • 成人:
    伝統的に、インディゴ・パルクラ全草を煮沸して服用します (94882)。

標準化と製剤化

インディゴ・パルクラの標準化に関する十分な信頼できる情報はありません。


薬物との相互作用

  1. 抗糖尿病薬:
    • 注意評価: 中程度(注意が必要)。
    • 理論的背景: インディゴ・パルクラは血糖値を下げる可能性があり (94889,94890)、抗糖尿病薬と併用すると低血糖のリスクを増加させる可能性があります。

サプリメントとの相互作用

  1. 低血糖効果を持つハーブおよびサプリメント:
    • インディゴ・パルクラは血糖値を低下させる可能性があり、同様の作用を持つ他のハーブやサプリメントとの併用は低血糖のリスクを増加させる可能性があります。

条件との相互作用

  • 糖尿病
  • 手術: 術前・術後に影響を及ぼす可能性があります。

過剰摂取

  • 動物モデルでの研究では、インディゴ・パルクラの水メタノール抽出物の半数致死量(LD50)は、腹腔内投与で2,154 mg/kg、サポニン抽出物では1,265 mg/kgとされています (94883,94889)。皮下投与では5,000 mg/kg以上で毒性が認められました (94884,94888)。

薬理作用

  • 有効部位: 葉と地上部。
  • 主成分: サポニン、タンニン、アルカロイド、フラボノイド(例: ケルセチン、ケンペロール)、炭水化物、樹脂、微量の強心配糖体 (94885,94888)。

主要な薬理作用

  1. 鎮痛効果: 動物実験では、構成成分プレンイルオキシカルコンが末梢痛を軽減することが示されています (94887)。
  2. 抗糖尿病効果: 動物モデルで、葉の水メタノール抽出物が用量依存的に血糖値を低下させることが確認されています (94889,94890)。
  3. 抗炎症効果: 動物実験では、インディゴ・パルクラのサポニンがヒスタミンやプロスタグランジンの放出を抑制し、炎症性浮腫を軽減することが示されています (94883)。
  4. 抗マラリア効果: 動物モデルで、葉のメタノール抽出物がマラリア原虫感染血球の減少に寄与することが示されています (94884)。
  5. 消化管保護効果: 動物実験で、インディゴ・パルクラが下痢や胃潰瘍を軽減することが確認されています (94885,94888)。

分類

  • 低血糖剤

References

See Monograph References


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