パセリ (Parsley)
投稿者 :リンクプロ on
学名
Petroselinum crispum(別名:Apium petroselinum, Apium crispum)
科名
セリ科(Apiaceae/Umbelliferae)
注意事項
パセリは、名前が似ている「毒パセリ (Fool's Parsley)」や「パセリピエルト (Parsley Piert)」と混同しないでください。
概要
パセリは地中海地方原産のハーブですが、現在では世界中で栽培されています(92872,92873)。
安全性
- ほぼ安全:食品に一般的に含まれる量で経口摂取する場合。パセリは米国でGRAS(一般に安全と認められる物質)として認定されています(4912)。
- おそらく安全:短期間で適切な用法・用量で薬用量として経口摂取する場合(12,13173)。
- おそらく危険:非常に大量に経口摂取する場合(例:200 g)。パセリ油には、潜在的に有毒な成分であるアピオール(apiole)およびミリスチシン(myristicin)が多く含まれています。これらは血液異常、腎毒性、肝毒性、めまいや幻覚を引き起こす可能性があります(4,11)。
-
妊娠中:
- 危険:薬用量として経口摂取する場合。パセリは子宮収縮を促し、流産や月経促進に用いられることがあります(4,12,515,19104,92873)。
- 授乳中: 信頼できる情報が不足しているため、使用を避けてください。
副作用
- 一般的な副作用: 低~中用量では通常、良好に耐えられます。大量摂取は危険です。
-
重大な副作用(稀):
- 経口摂取:幻覚、溶血性貧血、低血圧、肝障害、腎障害、ネフローゼ症候群、麻痺、血小板減少性紫斑病(非常に高用量で発生)。
有効性
-
信頼できる証拠が不足している用途:
- 流産: 経口摂取で流産を誘発する目的で使用されていますが、信頼できる情報は不足しています。
- 便秘、糖尿病、消化不良、高血圧、腎結石、虫刺され、乾燥肌、メラズマ(肝斑): 臨床効果に関する信頼できる情報が不足しています。
用法および投与量
-
成人:
- 経口: 研究が限られており、標準的な用量情報はありません。
- 局所: 研究が限られており、標準的な用量情報はありません。
標準化および製剤
パセリの製剤には、茶、カプセル、オイル、根、葉、種子が含まれます。パセリ油が最も高い効力を持ち、次いで種子が続きます(68241)。パセリは水で抽出して局所適用されることもあります(98628)。
薬物との相互作用
- 抗凝固薬/抗血小板薬: 出血リスクが高まる可能性があります。
- 抗糖尿病薬: 低血糖のリスクが高まる可能性があります。
- サルファ薬 (シロリムスなど): 一部の薬物の血中濃度を上昇させる可能性があります。
- ペントバルビタール (Nembutal): 薬物効果の持続時間が延長する可能性があります。
- ワルファリン (Coumadin): 効果が減少する可能性があります。
作用機序
- 一般的な内容: 適用部位は葉、種子、根です。パセリには揮発性オイル、カロテン、ビタミンB1、B2、C、Kが含まれています(515,11285)。
- 抗がん作用: アピゲニン(apigenin)は抗がん作用を持つと考えられています。
- 抗糖尿病作用: 動物モデルでは血糖値を下げる効果が示唆されています。
- 抗酸化作用: アピゲニンは強力な抗酸化作用を持ちます。
- 光感作作用: パセリ中のフロクマリンは光毒性および光感作作用を引き起こします。
- 腎作用: パセリは尿量を増やすアクアレティック作用を持つと考えられています(512)。
分類:
抗血小板薬、CYP1A2阻害薬、利尿薬、低血糖薬、下剤、光感作物質
References
See Monograph References
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