バコパ（Bacopa）

説明

バコパ（Bacopa monnieri）は、伝統的なアーユルヴェーダ医学で何世紀も使用されてきた植物です。ブラーミー（Brahmi）と呼ばれることもあります。

バコパは、思考、学習、記憶に関与する特定の脳内化学物質を増やす可能性があります。また、アルツハイマー病に関与する化学物質から脳細胞を保護する可能性もあります。

バコパは主にアルツハイマー病、記憶力や思考力の向上、不安、注意欠陥多動性障害（ADHD）に使用されますが、これらの使用を支持する十分な科学的証拠はありません。

バコパとゴツコラ（Gotu Kola）を混同しないでください。どちらも時折ブラーミーと呼ばれますが、異なる植物です。

効果の評価

バコパにはいくつかの用途がありますが、その効果については十分な情報が得られていません。

安全性

経口摂取した場合： バコパは、最大600 mgを1日量として12週間まで使用した場合、可能性として安全です。一般的な副作用には、胃痙攣、吐き気、口渇が含まれます。

特別な注意事項と警告

妊娠中および授乳中： バコパが妊娠中または授乳中に使用する際の安全性については十分な情報がありません。安全を期して使用を避けてください。

子供： バコパは6〜14歳の子供が最大6ヶ月間経口摂取した場合、可能性として安全です。

徐脈（低心拍数）： バコパは心拍数を遅くする可能性があります。すでに心拍数が遅いか他の心臓病がある人にとって問題となる可能性があります。心臓に関する問題がある場合は、バコパを使用する前に医療提供者に相談してください。

胃腸閉塞： バコパは胃腸閉塞を悪化させる可能性があります。胃腸閉塞がある場合は、バコパを使用する前に医療提供者に相談してください。

潰瘍： バコパは胃潰瘍を悪化させる可能性があります。胃潰瘍がある場合は、バコパを使用する前に医療提供者に相談してください。

肺の病状： バコパは喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）を悪化させる可能性があります。喘息やCOPDがある場合は、バコパを使用する前に医療提供者に相談してください。

甲状腺障害： バコパは甲状腺ホルモンのレベルを増加させる可能性があります。バコパは甲状腺障害がある場合、または甲状腺ホルモン薬を服用している場合は、慎重に使用するか避けるべきです。

尿路閉塞： バコパは尿路の閉塞を悪化させる可能性があります。尿路閉塞がある場合は、バコパを使用する前に医療提供者に相談してください。

薬物相互作用

セビメリン（Evoxac）： バコパはセビメリンの体内での分解速度を変える可能性があります。これにより、セビメリンの効果や副作用が変わる可能性があります。

抗コリン薬： バコパはアセチルコリンという体内の化学物質を増加させる可能性があります。アセチルコリンは多くの重要な体の機能に関与しています。抗コリン薬とバコパを一緒に摂取すると、抗コリン薬の効果が減少する可能性があります。

肝臓で代謝される薬： バコパは肝臓での薬物分解速度を変える可能性があります。これにより、これらの薬物の効果や副作用が変わる可能性があります。

甲状腺ホルモン： バコパは体内での甲状腺ホルモンの産生を増加させる可能性があります。甲状腺ホルモンとバコパを一緒に摂取すると、甲状腺ホルモンが過剰に産生され、その効果や副作用が増加する可能性があります。

用量

バコパは、成人で1日量300-600 mgを経口摂取するのが一般的です。12週間までの使用が推奨されています。特定の症状に対して最適な用量については、医療提供者に相談してください。

他の名前

Andri, Bacopa monniera, Bacopa monnieri, Brahmi, Herb of Grace, Herpestis Herb, Herpestis monniera, Hysope d'Eau, Indian Pennywort, Jalanimba, Jal-Brahmi, Jalnaveri, Nira-Brahmi, Moniera cuneifolia, Sambrani Chettu, Thyme-Leaved Gratiola, Water Hyssop.