グリーンリップドマッセル(緑イ貝)(New zealand green-lipped musse)

投稿者 :リンクプロ on

学名

Perna canaliculus

イガイ科 (Mytilidae)


概要

ニュージーランド産のグリーンリップドマッセル(緑イ貝)は、緑色の貝殻を持つ軟体動物です。この貝はニュージーランド沿岸地域に生息し、地元では食材として利用されています。また、栄養補助食品としても使用されています。


安全性

  • 成人:
    おそらく安全 … 3000 mg/日を約10ヶ月間、または4160 mg/日を約3ヶ月間摂取しても安全であるとされています。
  • 子供(6~14歳):
    おそらく安全 … 体重45 kg以下の子供で最大780 mg/日、体重45 kg以上で最大1040 mg/日を14週間摂取しても安全であるとされています。
  • 妊娠中:
    おそらく安全ではない … 経口摂取すると胎児の発育遅延や分娩遅延のリスクがあるため、使用を避けてください。
  • 授乳中:
    信頼できる情報が不十分なため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用:
    腹痛、酸逆流、下痢、ガス、吐き気。
  • まれな重大な副作用:
    肝炎。

有効性

  • 有望な用途:
    いくつかの小規模な研究では、以下の症状に対して効果がある可能性が示唆されています:

    • 喘息: 成人で症状や肺機能の改善が見られる可能性があります。
    • 運動誘発性筋肉痛: 訓練を受けた人と未訓練の人の両方で、筋肉痛を軽減する可能性があります。
    • 関節リウマチ (RA): 炎症や骨・軟骨の損傷を軽減する可能性が示唆されています。
  • 効果が不明な用途:
    ADHD、乳がん、運動誘発性筋損傷、変形性関節症 (OA)、前立腺がん。


用法・用量

  • 成人:

    • リピッド抽出物: 200-400 mg/日を3ヶ月間使用。
    • 粉末製品: 1050-1150 mg/日を3ヶ月間、または最大3000 mg/日を2ヶ月間使用。
  • 子供:
    研究が限られており、標準的な用量についての情報はありません。


成分と作用機序

  • 主な成分:
    • オメガ3脂肪酸(DHA、EPA): 総脂肪酸の約40%
    • オメガ6脂肪酸: 総脂肪酸の約5%
    • 飽和脂肪酸: 総脂肪酸の約26%
    • 一価不飽和脂肪酸 (MUFAs): 総脂肪酸の約23%

作用

  1. 抗炎症作用:
    • オメガ3脂肪酸によりプロスタグランジンやロイコトリエンの合成が抑制されることで炎症を軽減。
  2. 抗関節炎作用:
    • 関節の炎症や軟骨損傷を軽減し、関節の可動性を改善する可能性があります。
  3. 抗がん作用:
    • 脂質成分ががん細胞のアポトーシス(細胞死)を誘導する可能性。
  4. 胃腸保護作用:
    • NSAIDsによる胃腸障害を軽減する可能性。
  5. 体重管理効果:
    • 高脂肪食を摂取するマウスで体重増加を抑制し、肥満マウスの体重を減少させる可能性。

相互作用

  • 薬物との相互作用: 知られていない。
  • サプリメントとの相互作用: 知られていない。
  • 特定の状態との相互作用: 知られていない。

注意事項

  • ニュージーランドのグリーンリップドマッセルは、栄養補助食品として広く使用されていますが、効果に関する科学的証拠は限定的です。
  • 使用する場合は、医療専門家に相談することをお勧めします。

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