ウォームシード(Wormseed)
投稿者 :リンクプロ on
学名 Artemisia cina(別名:Seriphidium cinum)
科名 キク科(Asteraceae/Compositae)
注意 ウォームシードは、以下のように"Worm"を含む他の植物と混同しやすいため注意が必要です。
-
Artemisia herba-alba(コモン・ワームウッドまたはデザート・ワームウッド)
-
Chenopodium Oil(アメリカン・ウォームシードまたはウォームシード)
-
Mugwort(ワイルド・ワームウッド)
-
Sweet Annie(チャイニーズ・ワームウッド)
-
Wormwood(一般的なワームウッド) また、"Levant"と呼ばれることもありますが、Levant Berryとは異なります。
概要
ウォームシードはハーブの一種で、伝統的に駆虫作用を持つ花が使用されてきました。近年では葉や茎もこの目的で使用されることがあります。しかし、ウォームシードは伝統的な用量でも有毒となる可能性があります。
安全性
経口使用:危険(UNSAFE)
-
ウォームシードは経口使用時に非常に有毒であるため、安全に使用できません。
妊娠・授乳中の使用:危険(UNSAFE)
-
毒性の可能性があるため、経口使用を避けるべきです。
副作用
一般的な副作用
-
経口摂取時
-
神経系への影響(てんかん様痙攣、筋肉のけいれん、昏迷、視覚障害)
-
消化器系への影響(胃腸炎、腎臓刺激)
-
重症の場合、死亡のリスク
-
効果
信頼できる情報が不足(INSUFFICIENT RELIABLE EVIDENCE)
-
インフルエンザ
-
経口摂取によるインフルエンザへの効果については、信頼できる情報が不足しています。
-
-
腸内寄生虫感染
-
経口摂取による寄生虫駆除の効果については、信頼できる情報が不足しています。
-
用法・用量
成人
-
研究が限られており、標準的な用量は確立されていません。
相互作用
薬物との相互作用
-
現在、既知の相互作用はありません。
サプリメントとの相互作用
-
現在、既知の相互作用はありません。
健康状態との相互作用
-
交差アレルギー(CROSS-ALLERGENICITY)
-
他のキク科植物にアレルギーがある場合、ウォームシードにも反応する可能性があります。
-
検査結果への影響
-
現在のところ、既知の影響は報告されていません。
過剰摂取
中毒症状
-
ウォームシードは経口摂取すると毒性があるため、過剰摂取は危険です。
-
10g未満の摂取で死亡例が報告されています。
-
症状:てんかん様痙攣、胃腸炎、腎臓刺激、筋肉のけいれん、昏迷、視覚障害
治療法
-
現時点では、中毒に対する標準的な治療法に関する信頼できる情報がありません。
作用機序(メカニズム)
一般的な成分
-
ウォームシードの有効成分は、花、葉、茎です。
駆虫作用(Anthelmintic activity)
-
主な駆虫成分:セスキテルペンラクトンのβ-サントニン(beta-santonin)
-
その他の成分:アルテミシニン、イソグアイアシン、ノリソグアイアシン
-
緩下剤と併用することで、寄生虫の筋肉を麻痺させ、体外への排出を促進すると考えられています。
-
試験管内研究では、反芻動物に寄生する胃腸線虫(Haemonchus contortus)に対する駆虫活性が確認されています。
抗ウイルス作用(Antiviral effects)
-
試験管内研究では、ウォームシード抽出物が**鳥インフルエンザA(H5N1)およびヒトインフルエンザA(H1N1)**に対して抗ウイルス活性を示しました。
-
ウイルス吸着阻害、ウイルス複製阻害、直接的なウイルス破壊効果を持つ可能性があります。
-
有効成分のサントニン(Santonin)がノイラミニダーゼ阻害作用を示し、ウイルス増殖を抑制する可能性があります。
神経作用(Neurologic effects)
-
一部のデータでは、ウォームシードが発熱時に体温を下げる可能性があると示唆されています。
分類
-
駆虫薬(Anthelmintic)
-
抗ウイルス薬(Antivir
この投稿をシェアする
- タグ: サプリメント