ポインセチア(Poinsettia)

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学名

  • Euphorbia pulcherrima
  • 別名: Poinsettia pulcherrima, Euphorbia poinsettia

科名

  • トウダイグサ科(Euphorbiaceae)

概要

ポインセチアは多年生の観賞用植物で、アメリカ太平洋沿岸、メキシコ中部・南部、グアテマラが原産です。クリスマスの装飾植物として人気があり、赤い苞葉(改変された葉)と小さな黄色い花を特徴とします。また、茎を傷つけると乳白色のラテックス(樹液)を分泌します。伝統的には解熱剤、鎮痛剤、抗菌剤、催吐剤、乳汁分泌促進剤、中絶薬として用いられてきました。


安全性

  • おそらく危険(POSSIBLY UNSAFE)

    • トピカル(外用)使用
      医薬品として外用すると、局所刺激、接触皮膚炎、粘膜の火傷、角結膜炎を引き起こす可能性があります。
  • 経口使用
    信頼できる情報が不足しており、安全性は確認されていません。

  • 妊娠および授乳中
    おそらく危険(POSSIBLY UNSAFE)
    経口および外用のいずれも避けるべきです。

副作用

  • 一般的な副作用
    外用で局所刺激が報告されています。

  • 稀な重篤な副作用

    • 角結膜炎
    • 粘膜の火傷

効果

現在、ポインセチアの効果に関する信頼できる十分な情報はありません。


投与および使用法

  • 成人
    研究が限られており、標準的な用量情報はありません。

相互作用

  • 薬物およびサプリメントとの相互作用
    現在、知られているものはありません。

  • 疾患との相互作用
    現在、知られているものはありません。

  • 臨床検査との相互作用
    現在、知られているものはありません。


過剰摂取

  • 過剰摂取の症状や治療に関する十分な情報はありません。

薬理作用

  • 使用部分
    全草およびラテックス(樹液)

  • 主成分

    • ラテックス:7%~15%の天然ゴム(カオチュク)を含有。
    • 葉および茎:ジャーマニコール、ベータ-アミリン、プルケロール、カフェ酸、スピナセチン、パツレチン、アントシアニンなどを含有。

作用機序

  1. 鎮痛作用
    ラテックスを乾燥させた水溶液は、動物研究で中央および末梢の機序を介した鎮痛効果を示しています。

  2. 抗炎症作用
    マウス研究では、スピナセチンおよびパツレチンが化学誘発性浮腫を軽減することが確認されています。

  3. 抗けいれん作用
    ラテックス水溶液が化学誘発性発作に対して抗けいれん効果を示すことが報告されています。

  4. 中枢神経作用
    スピナセチンやパツレチンが鎮静効果を示し、動物モデルで作用が確認されています。


まとめ

ポインセチアは伝統的な薬用植物として利用されてきましたが、その使用には注意が必要です。特に外用は刺激や炎症を引き起こすリスクがあり、妊娠中および授乳中の使用は禁忌です。一般的な装飾用途では問題ありませんが、医薬品としての使用には十分な注意が必要です。


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