L-オルニチン-L-アスパラート (L-Ornithine-L-Aspartate)

投稿者 :リンクプロ on

学名
L-オルニチン-L-アスパラート

注意: L-オルニチン-L-アスパラートを、オルニチンやアスパラギン酸などの個々の成分と混同しないでください。


概要

L-オルニチン-L-アスパラートは、非必須アミノ酸であるオルニチンとアスパラギン酸の塩です。この化合物は、体内でグルタミン合成および尿素生成の基質を提供します。これらのサイクルは、アンモニアの解毒に重要な役割を果たします。


安全性

安全性がある可能性

  • 経口摂取: 1日最大18gを6か月までの期間使用した場合、安全と考えられています。
  • 静脈投与: 1日最大40gを35日までの期間使用した場合、安全と考えられています。

妊娠および授乳中

  • 信頼できる情報が不足しているため、使用は避けてください。

副作用

一般的な副作用

  • 経口摂取および静脈投与で、L-オルニチン-L-アスパラートは通常良好に耐容されます。

主な副作用

  • 静脈投与: 咳、筋肉けいれん、吐き気、嘔吐。

効果

効果がある可能性

  1. 肝性脳症: 経口または静脈投与で、肝硬変患者の肝性脳症の症状を改善する可能性があります。ただし、急性肝不全患者には効果が見られません。

不十分な証拠
以下の用途についての効果はさらなる研究が必要です:

  • 運動パフォーマンス
  • 悪液質(カヘキシア)
  • 肝硬変の合併症の軽減

用法と用量

成人

  • 経口摂取: 通常、6~18g/日を6か月まで使用します。
  • 静脈投与: 通常、5~40g/日を1か月まで使用します。

規格化と製剤化

L-オルニチン-L-アスパラートは経口(例:Hepa-Merz顆粒)および静脈投与の形で使用されます。


相互作用

薬剤との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

サプリメントとの相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

健康状態との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

検査との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

過剰摂取

過剰摂取の症状や治療に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物動態

吸収

  • L-オルニチン-L-アスパラートの経口摂取後、血中のアスパラギン酸とオルニチンの濃度が増加し、約1時間後に最大値に達します。

代謝

  • L-オルニチン-L-アスパラートは体内でオルニチンとアスパラギン酸に分解され、尿素サイクルで尿素合成に利用されます。肝細胞および筋肉では、これらはグルタミンに代謝される可能性もあります。

作用機序

一般的な情報

  • L-オルニチン-L-アスパラートは、L-オルニチンとL-アスパラギン酸の安定した塩です。これらのアミノ酸の供給源として機能します。

疲労軽減効果

  • L-オルニチン-L-アスパラートは、運動中の中枢性疲労を軽減すると考えられています。長時間の運動中に血中のアンモニア濃度が上昇するのを防ぐことで、中枢性疲労を軽減する可能性があります。

肝臓への効果

  • 肝性脳症の神経症状には、アンモニアの蓄積が関与しています。L-オルニチン-L-アスパラートは、尿素サイクルを促進し、アンモニアの代謝を増加させ、血中アンモニア濃度を低下させると考えられています。肝硬変患者では、空腹時および食後のアンモニアレベルを低下させることが示されています。

分類

運動能力向上剤、エネルギーブースター


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