オリス (Orris)

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学名
Iris pallida(同義語:Iris junonia, Iris germanica

科名
アヤメ科 (Iridaceae)

注意: オリス(アイリスの一種)は、他のアイリス種(例:ブルーフラッグ)と混同しないでください。


概要

オリスはクロアチア原産の多年草で、現在はヨーロッパ、北アメリカ、アフリカ、中東でも栽培されています。オリスの根は、他のハーブと組み合わせて使用されることが一般的で、ホメオパシーの希釈剤やお茶の調合に使用されます。また、伝統的に血液浄化剤、利尿剤、催吐剤、軽い去痰剤、下剤、瀉下薬、鎮静剤として利用されてきました。

乾燥・熟成させたオリス根茎から抽出される精油は、香水や化粧品に使用されます。また、オリス根は食品や飲料の香料として、特に菓子、焼き菓子、アイスクリーム、アルコール飲料に使用されています。


安全性

安全性が高い

  • 経口摂取: 食品に含まれる量で使用する場合、安全とされています。アメリカではオリス根エキスが「一般的に安全と認められる(GRAS)」として分類され、食品の香料成分としての使用が認められています。ただし、この分類は栄養補助食品や薬品としての使用を対象としていません。

情報不足

  • 皮をむき乾燥させたオリス根を経口または外用薬として使用する場合の安全性については、信頼できる情報が不足しています。

安全性が低い可能性

  • 新鮮な根またはジュース: 経口摂取または外用で使用すると、粘膜や皮膚への強い刺激を引き起こす可能性があります。

妊娠および授乳中

  • 信頼できる情報が不足しているため、使用は避けてください。

副作用

一般的な副作用

  • 皮をむき乾燥させた根の経口摂取で副作用は報告されていません。ただし、新鮮な植物のジュースまたは根は安全ではない可能性があります。

重篤な副作用(まれ)

  • 新鮮な植物のジュースまたは根は、すべての投与経路で皮膚および粘膜への強い刺激を引き起こす可能性があります。

効果

不十分な証拠

  • にきび: オリス根は他の成分と組み合わせて評価されていますが、単独での効果は不明です。

さらなる研究が必要です。


用法と用量

成人

  • 研究が限られており、標準的な用量の情報は利用できません。

規格化と製剤化

オリスの規格化に関する信頼できる情報は不足しています。


相互作用

薬剤との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

サプリメントとの相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

健康状態との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

検査との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

過剰摂取

オリスの過剰摂取に関する症状や治療法に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物動態

信頼できる薬物動態の情報は不足しています。


作用機序

一般的な情報

  • オリスの適用部位は根茎および根です。オリス根には、ベンゾフェノン、セスキテルペン、トリテルペン(イリジャーマナルなど)、イソフラボノイド(イリロン、イリソロン、イリゲニン、テクトリジンなど)が含まれます。乾燥オリス根ではイリゲニンが主成分とされています。オリス根はまた、C-グルコシルキサントンと揮発性油を含みます。

抗老化作用

  • 研究によれば、乾燥・熟成させたオリス根の抽出物は、コルチゾールによるコラーゲンタイプ1やヒアルロン酸の減少を抑制します。イリゲニンが主成分とされています。

抗糖尿病作用

  • 糖尿病モデルのラットにおいて、オリス根の抽出物が空腹時血糖値の上昇を抑える効果が確認されています。

抗酸化作用

  • 糖尿病モデルのラットで、オリス根の抽出物が肝臓の抗酸化能力の低下を軽減することが示されています。

心血管効果

  • 糖尿病モデルのラットで、オリス根の抽出物がトリグリセリド値の上昇を抑えることが確認されています。

肝臓効果

  • 糖尿病モデルのラットで、オリス根の抽出物が肝酵素の増加を抑えることが示されています。

創傷治癒効果

  • 人間の皮膚細胞を使った研究で、オリス根抽出物がコルチゾールによるコラーゲンタイプ1やヒアルロン酸の減少を抑制することが確認されています。

分類

血糖降下剤


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