オルニチンケトグルタル酸塩 (Ornithine Ketoglutarate, OKG)

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学名
Ornithine Ketoglutarate
科名
なし

注意: オルニチンケトグルタル酸塩は、アミノ酸オルニチンとα-ケトグルタル酸の塩であり、オルニチンやオルニチンとアスパラギン酸の塩であるL-オルニチン-L-アスパラート(LOLA)と混同しないでください。


概要

オルニチンケトグルタル酸塩は、アミノ酸オルニチンとα-ケトグルタル酸から合成された塩であり、グルタミン酸の前駆体です。


安全性

安全性がある可能性

  • 経口摂取: 適切な方法で使用する場合、10~30g/日を3週間摂取しても安全であると考えられています。
  • 静脈投与: 体重1kgあたり350mg/日を総静脈栄養(TPN)に追加して使用する場合、安全であると考えられています。

子供

  • 安全性がある可能性: 静脈投与で1日15gを総静脈栄養に追加して使用する場合、5か月間安全であるとされています。

妊娠および授乳中

  • 信頼できる情報が不足しているため、使用は避けてください。

副作用

一般的な副作用

  • 経口摂取で良好に耐容されるとされています。

主な副作用

  • 経口摂取: 腹痛、膨満感、下痢、吐き気、嘔吐。

効果

効果がある可能性

  1. やけど: 経口または経腸投与で、火傷患者の創傷治癒を促進する可能性があります。
  2. 創傷治癒: 経口または経腸投与で、創傷治癒や瘢痕形成の時間を短縮し、大手術後の合併症率を減少させる可能性があります。

不十分な証拠
以下の用途についての効果は、さらなる研究が必要です。

  • 化学療法による吐き気と嘔吐(CINV)
  • 低身長の小児の成長促進
  • 肝性脳症
  • HIV/AIDS
  • 術後の筋肉減少防止
  • 褥瘡(床ずれ)
  • 脳卒中

用法と用量

成人

  • 経口/経腸投与: 10~30g/日が3週間使用されています。

子供

  • 静脈投与: 研究が限られており、標準的な用量は不明です。

規格化と製剤化

オルニチンケトグルタル酸塩の規格化に関する信頼できる情報は不足しています。


相互作用

薬剤との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

サプリメントとの相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

健康状態との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

検査との相互作用

  • 知られている相互作用はありません。

過剰摂取

過剰摂取の症状や治療法に関する信頼できる情報は不足しています。


薬物動態

代謝

  • 経口摂取後、オルニチンケトグルタル酸塩はグルタミン、アルギニン、プロリンを生成するために広範に代謝されます。
  • 血中α-ケトグルタル酸濃度が増加せず、オルニチン濃度が2時間でピークを迎えて急速に減少することから、代謝が速いと考えられます。

排泄

  • 火傷患者では、オルニチンケトグルタル酸塩の排泄半減期は89分です。摂取後、尿素の排泄が増加します。

作用機序

一般的な情報
オルニチンケトグルタル酸塩は、2分子のオルニチンとα-ケトグルタル酸から合成された化合物です。

同化作用

  • ヒトおよび動物研究で、経腸投与が窒素バランスを改善し、ホルモンレベルに影響を与えることが示されています。これにより、タンパク質代謝が促進され、成長、筋肉発達、皮膚の治癒に寄与する可能性があります。

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