マーシュ・ラブラドールティー(Marsh labrador tea)

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学名

Rhododendron tomentosum var. tomentosum
(シノニム: Ledum palustre, Rhododendron palustre

科名

ツツジ科 (Ericaceae)


概要

マーシュ・ラブラドールティーは、湿地、沼地、ムスケグ、ツンドラなど、栄養分が乏しく酸性の土壌で育つ植物です。北アメリカ、ヨーロッパ、アジアで見られます (97164)。


利用目的

経口使用

  • リウマチ性の不快感
  • 百日咳
  • 気管支炎
  • リウマチ
  • 喘息
  • 肝炎
  • 腎疾患
  • 風邪
  • 胸部や肺の不調の緩和
  • 母乳分泌の促進
  • 発汗剤
  • 利尿剤
  • 流産誘発剤
  • 去痰剤
  • 麻薬的効果

外用使用

  • 手術後の腫れ
  • 潰瘍
  • 火傷
  • 刺し傷
  • 表在感染

安全性

  • 危険性が高い: 大量の経口使用は流産を誘発する可能性があり危険です (2)。
  • マーシュ・ラブラドールティーの精油は、消化管への深刻な刺激、腎臓および泌尿器系の損傷、麻痺を引き起こす可能性があります (2)。
  • 他の用途での安全性に関する信頼できる情報は不足しています。

妊娠中

  • 危険性が高い: 経口使用は避けるべきです (2,19)。
    • 子宮を刺激し流産を誘発する可能性があります (19,97164)。

授乳中

  • 情報不足のため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般: 大量の経口使用は中毒を引き起こす可能性があります。主な毒性成分はレドール (ledol) です (2)。
    • 消化管の激しい刺激、嘔吐、下痢
    • 腎臓および泌尿器系の損傷
    • 発汗、筋肉痛、関節痛
    • 中枢神経系の興奮、麻薬的中毒、痙攣、麻痺、さらには死亡の可能性 (2,97164)。

効果

評価不足の使用目的

  • 背中の痛み: 他の成分と組み合わせて評価されていますが、単独使用の効果は不明です。
  • 虫刺され: 他の成分と組み合わせて評価されていますが、単独使用の効果は不明です。
  • 変形性関節症: 他の成分と組み合わせて評価されていますが、単独使用の効果は不明です。
  • 術後の腫れ: 他の成分と組み合わせて評価されていますが、単独使用の効果は不明です。

投与と使用方法

成人

  • 外用: 研究が限られており、一般的な投与量の情報はありません。

相互作用

薬物との相互作用

  • 中枢神経抑制剤: バルビツール酸系薬剤やアルコールの効果を増強する可能性があります (2)。

サプリメントとの相互作用

  • 知られていません。

病状との相互作用

  • 消化管刺激: 使用を避けるべきです。
  • 腎機能障害: 使用を避けるべきです。

作用機序

使用部位

  • 葉および開花時の茎先

主成分

  • マーシュ・ラブラドールティーの葉と茎には高濃度(最大2.5%)の精油が含まれています。
  • 精油の主な成分:
    • レドール(3.9%~30.5%)
    • サビネン、リモネン、α-ピネン、β-ピネン、パルストロール、γ-テルピネオール

作用

  • 抗炎症作用: 鎮咳および抗炎症効果があるとされています (2)。
  • 消化管作用: 消化管の運動を抑制する可能性があります (2)。
  • 泌尿生殖作用: 子宮を刺激し、流産誘発特性がある可能性があります (19,97164)。
  • 神経作用: レドールは中枢神経系の興奮を引き起こし、少量でカフェイン様の軽度の刺激作用がありますが、大量では痙攣、麻痺、死亡に至る可能性があります (97164)。

注意事項

マーシュ・ラブラドールティーは毒性が高く、特に妊娠中や授乳中の使用は避けるべきです。使用前に専門家に相談することをお勧めします。


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