マナ(Manna)

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学名

Fraxinus ornus


概要

マナは、ヨーロッパトネリコ(Fraxinus ornus)の幹や枝の樹皮から採取される樹液や樹脂です。この樹液には、浸透圧性の下剤として作用する約40%〜90%のマンニトールが含まれています。


安全性

  • 可能性のある安全性:
    • 短期間の経口使用: マナは、20〜30グラム/日を数日間使用する伝統的な方法で安全に使用されています。
  • 妊娠・授乳中: 信頼できる十分な情報がないため、使用を避けるべきです。

副作用

  • 一般的な副作用:
    • 経口: 鼓腸(ガス)、吐き気。

有効性

  • 評価不十分:
    • 便秘: マナが便秘に有効であるかについては、信頼できる十分な情報がありません。

さらなる研究が必要です。


使用量と投与方法

  • 成人:
    • 伝統的な使用量は、20〜30グラム/日で、数日間のみの使用が推奨されています。

成分と標準化

  • マナは乾燥した樹液で構成され、主要成分としてマンニトール(40〜90%)を含みます。この成分が下剤効果を持つ主な要因です。

相互作用

  • 薬剤との相互作用:

    • ジゴキシン(Lanoxin): カリウム欠乏のリスクを増加させる可能性があります。
    • 利尿薬: 低カリウム血症のリスクを増加させる可能性があります。
    • 刺激性下剤: 電解質および体液の損失リスクを増加させる可能性があります。
    • ワルファリン(Coumadin): 出血リスクを増加させる可能性があります。
  • ハーブやサプリメントとの相互作用:

    • カリウム欠乏を悪化させる可能性があるハーブやサプリメントとの併用は注意が必要です(例: 甘草、ホーステイル、刺激性下剤ハーブ)。

作用機序

  • 一般:
    • マナは、樹皮から分泌される乾燥樹液で、主にマンニトールを含みます。
  • 下剤効果:
    • 含有されるマンニトールが浸透圧性下剤として作用し、水分を引き込み便を軟化させます。

注意点

  • 長期間の使用については十分な安全性が確立されていないため、短期間の使用に留めるべきです。
  • 胃腸閉塞の既往がある場合やカリウム欠乏症リスクが高い場合は避けてください。

マナは短期間の便秘緩和に使用されていますが、その安全性と有効性に関するさらなる研究が必要です。


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